• 2022年6月5日ペンテコステ礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き2章32節~43節】(新約聖書p.235下段左側)
    2:32 「このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。
    2:33 ですから、神の右に上げられたイエスが、約束された聖霊を御父から受けて、今あなたがたが目にし、耳にしている聖霊を注いでくださったのです。
    2:34 ダビデが天に上ったのではありません。彼自身こう言っています。『主は、私の主に言われた。あなたは、私の右の座に着いていなさい。
    2:35 私があなたの敵をあなたの足台とするまで。』
    2:36 ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」
    2:37 人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、私たちはどうしたらよいでしょうか」と言った。
    2:38 そこで、ペテロは彼らに言った。「それぞれ罪を赦していただくために、悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。
    2:39 この約束は、あなたがたに、あなたがたの子どもたちに、そして遠くにいるすべての人々に、すなわち、私たちの神である主が召される人ならだれにでも、与えられているのです。」
    2:40 ペテロは、ほかにも多くの言葉をもって証しをし、「この曲がった時代から救われなさい」と言って、彼らに勧めた。
    2:41 彼の言葉を受け入れた人々はバプテスマを受けた。その日、三千人ほどが仲間に加えられた。
    2:42 彼らはいつも、使徒たちの教えを守り、交わりを持ち、パンを裂き、祈りをしていた。
    2:43 すべての人に恐れが生じ、使徒たちによって多くの不思議としるしが行われていた。

    ◎メッセージ【約束された聖霊】
    《今日は、五旬節(ペンテコステ)であり、聖霊降臨日です。さて、主イエスは、最後の晩餐において、初めて「聖霊」についての約束を弟子たちにされたのです。
    「私が父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたと共にいるようにしてくださいます。この方は真理の御霊です。世はこの方を見ることも知ることもないので、受け入れることができません。この方はあなたがたと共におられ、また、あなたがたのうちにおられるようになるのです。」
     特に、「助け主」とは、ギリシャ語で「パラクレートス」と言い「援助の為に呼ばれた人もしくは取りなしてくれる人」と言う意味です。そして、主イエスとまったく同じお方と言う意味で「アロス」がついています。
     五旬節の日の朝9時頃に、ヨハネ・マルコの家の屋上での出来事です。突然に天から大音響を轟かせて聖霊が降って来られました。すると、集まっていた弟子たちは、それぞれが、別の言葉で神様を誉め讃え始めたのです。
     エルサレム市内に響き渡った大きな物音に驚いた、ローマ帝国内の様々な州から巡礼にやって来ていた、ディアスポラのユダヤ人たちは、ヨハネ・マルコの家の前に集まって来ます。彼らは、自分たちが住んでいる地方の言葉で、神を誉め讃えていることを耳にします。その時、シモン・ペテロが立ち上がって、群衆を静粛にさせ、メッセージを語ります。そのメッセージの最後の部分が今日の聖書箇所となります。
    「このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。」
     十二使徒たちは、紛れもなく「十字架」にかかって死んだ主イエスが三日目によみがえって、何度も現われ、そしてオリーブ山から昇天されたことの証人なのです。彼らは、その目で直に、よみがえられ生きておられる主イエスにお会いし、その御体に触れたのです。
    「ですから、神の右に上げられたイエスが、約束された聖霊を御父から受けて、今あなたがたが目にし、耳にしている聖霊を注いでくださったのです。」と、この現象がなぜ起きたのかについて説明します。その原因は「聖霊」なのです。
    「ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」
     五旬節にエルサレム市内に残っているディアスポラのユダヤ人は、それぞれの母国で成功した者たちであり、彼らは、エルサレム市内に住んでおり、大変に裕福な者たちでもあるのです。彼らは、過越の祭が始まる一週間前からすでに市内に入っており、過越の祭から五十日目を数える五旬節の祭が終わるまで、エルサレムにとどまります。彼らはみな、ポンテオ・ピラトの裁判の席にはいたのです。「十字架につけろ」は、その時の彼らが行なったシュプレヒコールなのです。
     人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、私たちはどうしたらよいでしょうか」と言います。この時にも、すでに聖霊様が働いておられるのです。
    「それぞれ罪を赦していただくために、悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。」
     ペテロの言葉を受け入れた人々はバプテスマを受けました。そして何とその日、三千人ほどの男性が仲間に加えられたのです。妻や子を入れましたのなら、一万人以上は救われたことになるのではないのでしょうか。この時、聖霊様によってリバイバルが起こされたのです。》

Comments are closed.