• 2022年7月17日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き18章4節~11節】(新約聖書p.272上段右側)
    18:4 パウロは安息日ごとに会堂で論じ、ユダヤ人やギリシア人を説得しようとした。
    18:5 シラスとテモテがマケドニアから下って来ると、パウロはみ言葉を語ることに専念し、イエスがキリストであることをユダヤ人たちに証しした。
    18:6 しかし、彼らが反抗して口汚くののしったので、パウロは衣のちりを振り払って言った。「あなたがたの血は、あなたがたの頭上に降りかかれ。私には責任がない。今から私は異邦人のところに行く。」
    18:7 そして、そこを去って、ティティオ・ユストという名の、神を敬う人の家に行った。その家は会堂の隣にあった。
    18:8 会堂司クリスポは、家族全員とともに主を信じた。また、多くのコリント人も聞いて信じ、バプテスマを受けた。
    18:9 ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。
    18:10 私があなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、私の民がたくさんいるのだから。」
    18:11 そこで、パウロは一年六か月の間腰を据えて、彼らの間で神の言葉を教え続けた。

    ◎メッセージ【この町には私の民が】
    《コリントにやって来たパウロは、天幕造りの同業者で、すでに信仰を持っていたプリスキラとアキラ夫婦と合流します。パウロは、二人の家で、天幕造りをしながら、シラスとテモテの合流を待っていました。そして安息日ごとに、ユダヤ人の会堂において、主イエスこそキリストであることを証ししたのです。
     しかし、ユダヤ人たちが反抗し、口汚くののしったので、コリントから出て行く決心をし、衣のちりを振り払って言いました。
    「あなたがたの血は、あなたがたの頭上に降りかかれ。私には責任がない。今から私は異邦人のところに行く。」と。
     そして、何と面白いことに、ユダヤ人の会堂を出て、隣のティティオ・ユストという、神を敬う人の家に行ったのです。この時には、すでにこの人物は救われていたと思われます。
     また、ユダヤ人の会堂管理人の一人であったクリスポは、パウロの語る言葉に心打たれていましたが、他のユダヤ人の手前、なかなか信仰を表明することが出来ませんでした。
     しかしパウロがティティオ・ユストの家に行ったので、ユダヤ人たちの目を盗んで、家族でその家に行き、全員が救われ、パウロからバプテスマを授けられたのです。
     さて、そんなある夜のことです。場所は分かりませんが、パウロがユダヤ人を恐れて、コリントから出て行く決心した時に、主イエスが夢を通して幻を与えられたのです。
    「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。私があなたと共にいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には私の民がたくさんいるのだから。」
     もし、この幻が与えられなかったとしたら、パウロはシラスとテモテを伴って、朝にはコリントを出て行ったに違いありません。また、コリント教会も誕生しなかったと思われます。そして、二通の手紙も書かれることはなかったのです。この時、パウロは預言者エリヤのことを思い浮かべたことは、十分想像に値します。なぜなら、パウロほど旧約聖書に精通している使徒はいなかったからです。
     第Ⅰ列王記には、預言者エリヤが、アハブ王とその妻イザベルを恐れて、逃げ出したことが書かれてあります。
    『主は「エリヤよ、ここで何をしているのか」と言われた。エリヤは答えた。「私は万軍の神、主に熱心に仕えました。しかし、イスラエルの子らはあなたとの契約を捨て、あなたの祭壇を壊し、あなたの預言者たちを剣で殺しました。ただ私だけが残りましたが、彼らは私のいのちを取ろうと狙っています。」すると神は、こう答えるのです。
    『私はイスラエルの中に七千人を残している。これらの者はみな、バアルに膝をかがめず、バアルに口づけしなかった者たちである。」』と。
     エリヤは自分が一人だけ残されたと思っていましたが、そうではなく、主なる神様は彼に、七千人にもおよぶ主の民を残しておられたのです。コリントにも、同じように救われる魂が、数多く残されていると言われるのです。
     それゆえパウロは、プリスキラとアキラの下に、天幕造りの仕事をしながら、生活費を得て、一年六ヶ月、腰を据えて伝道します。
     この為にも、神様は、紀元49年に、ローマから、プリスキラとアキラ夫婦をコリントに移動させ準備しておられたのです。そして二人は、パウロを支え協力し、パウロがコリントでの働きを終えた後には、共にエペソに同行することになります。》

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