◇◆◇日々のみ言葉
2022年7月30日(土)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙7章2節~3節】
7:2 夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって夫に結ばれています。しかし、夫が死ねば、夫に関する律法から解放されます。
7:3 ですから、夫が生きている間に他の男に行けば、姦淫の女と呼ばれるのですが、夫が死ねば、律法から解放されており、たとい他の男に行っても、姦淫の女ではありません。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『7:2 たとえば、結婚している女は、夫のいる間は、法律によって妻としての拘束を受けるが、夫が死ねば、もはや夫婦の法律からは自由になる。
7:3 つまり、夫の生存中に、他の男と通じれば、姦婦と呼ばれるが、夫が死ねば、他の男と結婚しても、姦婦とはならない。』
ここで、パウロは、やもめのことについて言及しています。しかし、不思議なことに、この話は、妻側からの話で夫側からの話ではありません。つまり姦淫の女の立場での話なのです。
主イエス様のところに、姦淫の現場を取り押さえられた女が連れられて来たことがあります。
『イエスはオリーブ山に行かれた。そして、朝早く、イエスはもう一度宮にはいられた。民衆はみな、みもとに寄って来た。イエスはすわって、彼らに教え始められた。
すると、律法学者とパリサイ人が、姦淫の場で捕えられたひとりの女を連れて来て、真中に置いてから、イエスに言った。
「先生。この女は姦淫の現場でつかまえられたのです。モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするように命じています。ところで、あなたは何と言われますか。」
彼らはイエスをためしてこう言ったのである。それは、イエスを告発する理由を得るためであった。しかし、イエスは身をかがめて、指で地面に書いておられた。けれども、彼らが問い続けてやめなかったので、イエスは身を起こして言われた。
「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」
そしてイエスは、もう一度身をかがめて、地面に書かれた。(ヨハネ8:1 ~8:8)』と。
この場面で不思議なことに、相手方の男がいないのです。姦淫の場に女が一人と言うことはあり得ないはずです。この場合は、律法からしますと、二人とも「石打の刑」になるはずです。もっともこの女は、律法学者とパリサイ人たちが、主イエスを罠にかけようとして、姦淫を犯すように仕向けられたと考えられます。それゆえに相手の男がいないのです。
また、当時のユダヤ社会は男性社会です。妻や娘の立場と権利は、非常に低いことが分かります。》