• 2022年9月4日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き19章13節~20節】(新約聖書p.274上段左側)
    19:13 ところが、ユダヤ人の巡回祈祷師のうちの何人かが、悪霊につかれている人たちに向かって、試しに主イエスの名を唱え、「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる」と言ってみた。
    19:14 このようなことをしていたのは、ユダヤ人の祭司長スケワという人の七人の息子たちであった。
    19:15 すると、悪霊が彼らに答えた。「イエスのことは知っているし、パウロのこともよく知っている。しかし、おまえたちは何者だ。」
    19:16 そして、悪霊につかれている人が彼らに飛びかかり、皆を押さえつけ、打ち負かしたので、彼らは裸にされ、傷を負ってその家から逃げ出した。
    19:17 このことが、エペソに住むユダヤ人とギリシア人のすべてに知れ渡ったので、みな恐れを抱き、主イエスの名をあがめるようになった。
    19:18 そして、信仰に入った人たちが大勢やって来て、自分たちのしていた行為を告白し、明らかにした。
    19:19 また魔術を行っていた者たちが多数、その書物を持って来て、皆の前で焼き捨てた。その値段を合計すると、銀貨五万枚になった。
    19:20 こうして、主の言葉は力強く広まり、勢いを得ていった。

    ◎メッセージ【スケワの七人の息子たち】
    《主イエスは、パウロの語るみ言葉に伴うしるしとして、パウロを通して驚くべき御わざを成されたのです。この奇跡としるしを、目の当たりに見ていた者たちがいました。それが「ユダヤ人の祭司長スケワの七人の息子たち」です。スケワとは、自称ユダヤ人の祭司長と言い、魔術師の偽名にすぎず、7人の息子たちは「祭司長スケワの息子たち」という呼び名を持つ、巡回祈祷師の一団であったのかもしれません。彼らは、パウロのやっている事を見て自分たちも試しにやったのです。
    「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる。」と。
    しかし、悪霊につかれた人は彼らに飛びかかり、押さえつけて打ち負かし、彼らを裸にし、傷を負わせたのです。この事件がエペソ中に知れ渡ると、エペソの人々は恐れを抱き、主イエスの名をあがめるようになったと言うことです。本当に何が幸いするのか分かりません。
     さて、悪霊が、七人の息子たちに語った言葉に、注目したいと思います。なぜなら、ここで問題とされるのは、その人自身のアイデンティティーなのです。
    「イエスのことは知っている」
     これは、イエス様がどのようなお方であるかと言うことです。ルカは、カペナウムの会堂において、主イエスが悪霊を追い出された時の事を、書き記しています。
    『また悪霊どもも、「あなたこそ神の子です」と叫びながら、多くの人から出て行った。イエスは悪霊どもを叱って、ものを言うのをお許しにならなかった。イエスがキリストであることを、彼らが知っていたからである。』と。
    「パウロのこともよく知っている。」と。
     パウロが、救われて生まれ変わった神の子どもであることを知っているのです。それだけではありません。悪魔と悪霊どもは、私たちがクリスチャンであることを知っています。私たちは知られているのです。
     そして、主イエス様が十二弟子に約束されたことも知っています。『「信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、私の名によって悪霊を追い出し、新しい言葉で語り、その手で蛇をつかみ、たとえ毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば癒やされます。」』と。
    「しかし、おまえたちは何者だ。」と。
     これは、「おまえたちに何の権威があるのか」と言う意味であり、従う必要がないと言うことを明らかにしています。この時、彼らも「主イエスの御名」を用いたのです。それにも関わらず、反撃にあったと言うことは、主イエスの御名を用いる権威は、神の子どもたちにのみ与えられていることが分かります。
     私たちは、主の御名を用いて、父なる神様に祈り求める権威が与えられており、また主の御名によって命じる権威も与えられています。》

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