◇◆◇日々のみ言葉
2022年9月4日(日)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙9章1節~3節】
9:1 私はキリストにあって真実を言い、偽りを言いません。次のことは、私の良心も、聖霊によってあかししています。
9:2 私には大きな悲しみがあり、私の心には絶えず痛みがあります。
9:3 もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです。
◎ショートメッセージ
《今日から、ローマ人への手紙の学びも第9章に入ります。現代訳を掲載します。
『9:1 私はキリストにあって本当のことを言おう。私の良心もまた、聖霊によってこうあかししている。
9:2 それは、私の心の中に、大きな悲しみと痛みがあることである。
9:3 それは、私の同胞であるユダヤ人が救われるためなら、私自身がどうなってもかまわないと思っている。』
使徒パウロは、自分自身の中に大きな「悲しみ」と「痛み」があると証ししています。
まず、「悲しみ」とは何でしょうか。
それは、救い主である「主イエス・キリスト」の敵として、今もなお歩んでいるイスラエル人、すなわち彼の同胞であるユダヤ人のことです。かつてサウロであった時に、彼自身がそうであったように。
これこそ、「悲劇」であって「悲しみ」そのものなのです。モーセに約束された、「あの預言者」であり、ダビデが預言した「メシア」、すなわち「油注がれた者」である「ナザレのイエス」を、最高議会の名のもとに偽証し、ローマ帝国反逆罪として、十字架にかけて殺したのですから。
そして、次に「痛み」ですが、これはサウロとして、行なったことを指しています。
使徒の働きには、
『サウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。その日、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こり、使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされた。敬虔な人たちはステパノを葬り、彼のために非常に悲しんだ。サウロは教会を荒らし、家々にはいって、男も女も引きずり出し、次々に牢に入れた。(使徒8:1~8:3)』と、書かれています。
いくら、知らなかったことといえ、これはパウロにとって、非常に重い十字架でした。それゆえ、パウロは「私の良心」と言っているのです。》