◇◆◇日々のみ言葉
2022年10月18日(火)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙10章18節~19節】
10:18 でも、こう尋ねましょう。「はたして彼らは聞こえなかったのでしょうか。」むろん、そうではありません。「その声は全地に響き渡り、その言葉は地の果てまで届いた。」
10:19 でも、私はこう言いましょう。「はたしてイスラエルは知らなかったのでしょうか。」まず、モーセがこう言っています。「私は、民でない者のことで、あなたがたのねたみを起こさせ、無知な国民のことで、あなたがたを怒らせる。」
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『10:18 ところで、「イスラエルの民は聞かなかったのだろうか。」そんなことはない。詩篇にある通り、「その福音は全地に響き渡り、そのメッセージは、世界の果てにまで及んだ。」
10:19 本当に、「イスラエルの民は知らなかったのだろうか。」モーセは神が語っておられることを記している。「私は、選民でない異邦人を救うことによって、あなたがたイスラエルの民を奮起させ、目覚めさせよう。」』
主イエス様の三年半における公生涯は、ガリラヤ湖畔のカペナウムから始まりましたが、年が経つにつれて、当時のユダヤの国のみならず、地中海沿岸地方まで、その名声は広まって行きました。パウロはその事を言っています。
また、この手紙がローマ人教会に向けて書かれた時、ペンテコステ(聖霊降臨日)に救われた多くのディアスポラのユダヤ人や、他の国の改宗者たちによって、それぞれの故郷に、主イエス様の福音はすでに伝えられていたのです。特にローマ教会は、使徒の誰かがローマに赴いたわけでもないのに、すでに教会が組織されていたのです。
また、この箇所においてパウロが引用しているモーセの言葉は、申命記からです。
『彼らは、神でないもので、私のねたみを引き起こし、彼らのむなしいもので、私の怒りを燃えさせた。私も、民ではないもので、彼らのねたみを引き起こし、愚かな国民で、彼らの怒りを燃えさせよう。(申命記32:21)』と。
この箇所は預言ですが、新改訳は少し難しい訳となっています。また本日の日々のみ言葉の聖書箇所の訳も同じように分かりにくいものです。よって現代訳が一番分かりやすいと言えます。
すなわち、神様が異邦人を救うことによって、選民イスラエル人に妬みを引き起こそうとなされたことなのです。》