◇◆◇日々のみ言葉
2023年1月24日(火)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙15章30節~31節】
15:30 兄弟たち。私たちの主イエス・キリストによって、また、御霊の愛によって切にお願いします。私のために、私と共に力を尽くして神に祈って下さい。
15:31 私がユダヤにいる不信仰な人々から救い出され、またエルサレムに対する私の奉仕が聖徒たちに受け入れられるものとなりますように。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『15:30 信者の皆さん。私たちの主イエス・キリストにより、また御霊の愛により、あなたがたにお願いする。私のために、私と一緒に力を尽くして神に祈ってほしい。
15:31 私がユダヤにいる不信仰な人々から救い出され、また、エルサレムの教会に対する私の奉仕が皆に受け入れられるように。』
ここでパウロは、「兄弟たち」と言っていますが、現代訳の「信者の皆さん」の方が、的を得た訳だと思われます。ユダヤ人がユダヤ人に対して呼びかける時は、「兄弟たち」が使われているからです。
しかし、パウロが祈りの要請をしているのは、ローマ在住の主にある兄弟姉妹たちで、ローマ人の信者の方々なのです。
それゆえに、31節において、「ユダヤにいる不信仰な人々」と言う表現が、対比として使われています。この言葉にも説明が必要です。ユダヤ人たちは、自分たちこそが、最も信仰に篤い者だと自負していました。
以前のサウロがそうであったように、特にパリサイ人や律法学者たちは、自分たちこそが清い者だと、絶大な誇りを持っていたのです。つまり、クリスチャンに対し、敵対心を持った正統的なユダヤ人たちのことです。
彼らは、何とかして裏切り者であるサウロ(パウロ)を殺そうと機会を狙っています。その罠から、救い出されるように祈って欲しいと言うことなのです。
またパウロは、エルサレム教会の困窮している主にある兄弟姉妹に、異邦人教会から預かった多額の献金を届けようとしています。その働き(奉仕)が、ユダヤ人でありながらクリスチャンとなった人々に、受け入れられるよう祈って欲しいと言うことです。》