◇◆◇日々のみ言葉
2023年3月1日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書1章12節~13節】
1:12 そしてすぐ、御霊はイエスを荒野に追いやられた。
1:13 イエスは四十日間荒野にいて、サタンの誘惑を受けられた。野の獣と共におられたが、御使いたちがイエスに仕えていた。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『1:12 またすぐに、御霊はイエスを荒野に追いやられた。
1:13 イエスは長い間、荒野におられて、絶えず悪魔の誘惑を受けられた。野獣も共にいて、御使いたちは絶えずイエスに仕えていた。』
悪魔の試みを主イエスが受けた場所は、聖書には明記されていませんが、誘惑の山と呼ばれるヨルダン川西岸地区のエリコの11km西郊外にある山(海抜366m)とする伝承が有ります。そうしますと「荒野」ではなく「山」になることになります。
さて、三つの共観福音書においては、ヨハネからバプテスマを受けた後に、主イエスは御霊に荒野に追いやられたことになっています。
しかし、ヨハネの福音書の記述では少し異なっているのです。しかも、ヨハネはこの場面を省略しています。
主イエスがバプテスマを授かった時に、ヨハネの弟子であったアンデレとゼベダイの子ヨハネは主イエスについて行きます。
それからしばらくした後、主イエスは六人の弟子たちと行動を共にします。よって、どこで悪魔の試みを受けたのかが分からないのです。しかも、共観福音書では、悪魔の試みを受けた後すぐに宣教を開始される事になっています。
とするならば、考えられることは、ヨハネの福音書に書かれている場面は、悪魔の試みを受けた後に、再度バプテスマのヨハネの所に主イエスが戻って来られてからの話になるのです。この辺りの順については、聖書学者は何も言っていません。
そして訳についてですが、「四十日」とは、ユダヤの言い回しであって、「長い期間」と言う意味です。よって現代訳では、「長い間」と訳しています。
明日も同じ箇所からです。》