• 日々のみ言葉 2023年3月26日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2023年3月26日(日)

    ◎聖書箇所【マルコの福音書1章43節~45節】
    1:43 そこでイエスは、彼をきびしく戒めて、すぐに彼を立ち去らせた。
    1:44 そのとき彼にこう言われた。「気をつけて、だれにも何も言わないようにしなさい。ただ行って、自分を祭司に見せなさい。そして、人々へのあかしのために、モーセが命じた物をもって、あなたのきよめの供え物をしなさい。」
    1:45 ところが、彼は出て行って、この出来事をふれ回り、言い広め始めた。そのためイエスは表立って町の中にはいることができず、町はずれの寂しい所におられた。しかし、人々は、あらゆる所からイエスのもとにやって来た。

    ◎ショートメッセージ
    《現代訳を掲載します。
    『1:43 そこで、イエスは、彼をきびしく戒め、すぐに彼を立ち去らせて、
     1:44 こう言った。「気をつけて、だれにも何も言わないようにしなさい。ただ、ほかの人たちへのあかしのために、祭司の所に行って、自分のからだを見せなさい。そして、モーセの律法通りに、あなたのきよめの供え物をすることを忘れないように。」
     1:45 ところが、彼は外に出て行くと、重い皮膚病を治していただいたという出来事を、黙っていることが出来ず、ついに触れ歩き、言い広めてしまった。そのため、イエスは町にはいれば、群衆の関心事に引き回されてしまうことになるので、町の外の寂しい所に留まっておられた。すると、人々は、方々からイエスの所へやって来た。』

     マルコが、福音書の第1章に取り上げましたのは、短い1章1節の具体的な説明であったと思われます。

     「神の子イエス・キリストの福音のはじめ。(マルコ1:1)」

     「福音」とは、「あらゆる病のいやし」と「悪霊追い出し」のことです。そして、一番最後に「らい病人」のいやしの記事が置かれているわけです。
     このいやされた人が誰であるのかについては、マルコは明らかにしてはおりません。しかし、マルコとマタイは、福音書に不思議な記事を掲載しているのです。

    『イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられたとき、食卓についておられると、ひとりの女が、純粋で、非常に高価なナルド油のはいった石膏のつぼを持って来て、そのつぼを割り、イエスの頭に注いだ。(マルコ14:3)』と。

     この女性が、ベタニアのマルタの妹マリアであることは、ヨハネが福音書において後に明らかにしています。マルコとマタイはあえて、それすらも伏せていますが、かつてらい病人であったシモンこそが、ベタニアの姉妹マルタとマリア、そしてよみがえった弟ラザロの父親であったと思われるのです。
    「らい病人シモン」とは、かつてはそうであったが今はいやされた者ということです。》

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