◇◆◇日々のみ言葉
2023年5月28日(日)
◎聖書箇所【マルコの福音書4章35節~36節】
4:35 さて、その日のこと、夕方になって、イエスは弟子たちに、「さあ、向こう岸へ渡ろう。」と言われた。
4:36 そこで弟子たちは、群衆をあとに残し、舟に乗っておられるままで、イエスをお連れした。他の舟もイエスについて行った。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『4:35 さて、その日、夕方になると、イエスは弟子たちに、「さあ、向こう岸へ渡ろう。」と言われた。
4:36 そこで、弟子たちは、群衆をそこに残して、イエスが舟に乗っておられるまま、湖へ乗り出した。ほかの舟も、イエスに付いて行った。』
ここから、三つの共観福音書に掲載されています、「大暴風を静める」奇跡について学んで行きます。
ユダヤには、二つの夕方があることはすでに学びました。最初の夕方は、太陽が西に傾き始める頃を指し、午後3時頃のことです。そして、もう一つは、文字通りの夕方で、太陽が沈む頃を指します。午後5時過ぎのことです。ここでは、最初の夕方、すなわち午後3時頃のことだと思われます。
主イエス様は弟子たちに言われます。「さあ、向こう岸へ渡ろう。」
そこで、ガリラヤ湖の漁師であるシモン・ペテロとアンデレの持ち舟、またゼベダイの子ヤコブとヨハネの持ち舟が沖に向かって進み、さらに数隻の舟が行動を共にしたのです。
ガリラヤ湖では、特に夜にわたって、周りを囲んでいる絶壁から風が吹き下ろし、暴風になることも希ではありませんでした。
もし、そのような気配が少しでも感じられたのなら、シモン・ペテロもアンデレも反対したはずです。よって、この後に起きる大暴風は、プロの漁師である4人の使徒たちの想定外であったことが分かります。
しかし、大切な真理は、主イエス様が言われたことなのです。
「さあ、向こう岸へ渡ろう。」と。》