◇◆◇日々のみ言葉
2023年6月9日(金)
◎聖書箇所【マルコの福音書5章15節~17節】
5:15 そして、イエスのところに来て、悪霊につかれていた人、すなわちレギオンを宿していた人が、着物を着て、正気に返ってすわっているのを見て、恐ろしくなった。
5:16 見ていた人たちが、悪霊につかれていた人に起こったことや、豚のことを、つぶさに彼らに話して聞かせた。
5:17 すると、彼らはイエスに、この地方から離れて下さるよう願った。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『5:15そして、イエスのところに来て、前に悪霊につかれていた人が、今は服を着て、正気になっているのを見て、恐れた。
5:16 見ていた人たちが、悪霊につかれていた人に起こったことや、豚のことを、彼らに話して聞かせた。
5:17 すると、彼らはイエスに、「この地方から出て行って下さい」とお願いした。』
悪霊に憑かれていた男たちの中に入っていた「レギオン」は、主イエスの許しの元に、二千匹の豚に乗り移り、その豚を一匹残らず、湖の中に落とし入れ、おぼれさせてしまいました。まさしく悪魔と悪霊どもは、だまし、盗み、殺し、そして滅ぼすのです。
その場に居合わせた豚飼いたちは、逃げ出して、町々や村々に伝えに走ったのです。その言葉を聞いた、町や村の指導者たちは、主イエスの所にやって来たと言うわけです。
もちろん、豚飼いたちが案内したことは、間違いありません。
すると、彼らは異様な光景を目にします。何と、それまでは、この地方において、大きな悩みの種であった墓場に住む狂人たちが、服を着て、正気になっており、主イエスの御前に座っていたのです。
豚飼いたちは、男たちに起こったことや、二千匹の豚がどうなったのか、彼らにつぶさに話して聞かせました。
ところで、この町々や村々は、養豚によって、生計を立てていたと伝えられています。その豚が溺れ死んでしまいましたから、町や村の指導者たちが、主イエスに、この地方から離れて下さるように願ったことは、理にかなったことだと思われます。
これ以上、ローマ人の食料である豚を失うわけにはいかなかったからです。
私は、この出来事の意味を思い巡らしますと、二つの対象が思い浮かびます。一つは、主イエスがお生まれになった時に、ベツレヘム郊外の羊飼いたちと、羊の群れです。
そして、今回の場面である、カペナウムの向こう岸の豚飼いたちと、滅びた豚の群れです。
主に祝福されている者たちと、主に祝福されていない者たちと、あえて神様が、分けられたのではないでしょうか。
この町々や村々の指導者たちは、経済的利益の損失を鑑み、真の救い主である主イエスを拒んだのです。まさしく、人は神と富との両方に仕えることは出来ないのです。》