◇◆◇日々のみ言葉
2023年10月18日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書10章35節~37節】
10:35 さて、ゼベダイのふたりの子、ヤコブとヨハネが、イエスの所に来て言った。「先生。私たちの頼み事をかなえていただきたいと思います。」
10:36 イエスは彼らに言われた。「何をしてほしいのですか。」
10:37 彼らは言った。「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせて下さい。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。再度ですが、現代訳を掲載いたします。
『10:35 さて、ゼベダイのふたりの子、ヤコブとヨハネが、イエスのみもとに来て、「先生。私たちの願い事を聞いていただきたいのですが。」と言った。
10:36 イエスが、「どんな願いですか。」と言われると、
10:37 彼らは言った。「あなたの御国で、私どもを最高の位に着かせていただきたいのです。」
昨日は、マタイの福音書における平行同一記事を比較して考えて見ました。今回は、マルコから、じっくりと考えて見ることにしましょう。
まず、ゼベダイの子ヤコブとヨハネですが、彼らが物心着く以前から、従兄弟のイエス様は、二人のことを心から可愛がっていたことは間違いありません。二人とも年はかなり若く、ヨハネがシモン・ペテロの弟アンデレと共に、バプテスマのヨハネの弟子になったのは、10台の前半ではなかったのかと考えられます。
もちろんバル・ミツバを終えていたことは間違いないことです。これが済んでいなければ、大人扱いはされず、シナゴークに入ることも、礼拝することもを許されないからです。
「先生。私たちの頼み事をかなえていただきたいと思います。」
「何をしてほしいのですか。」
「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせて下さい。」
これは、食卓に招かれた客の座る席のことです。主人の右側に座る者は、主賓となります。そして、主人の左に座る者は、その次ぎの重要人物になるのです。
ちなみに、最後の晩餐では、ヨハネが主の右に、そしてイスカリオテのユダが、主の左に座っていたのです。
現代訳では、さらに意味を分かりやすくする為に、
「あなたの御国で、私どもを最高の位に着かせていただきたいのです」となっています。
つまり、ヤコブとヨハネが願ったことは、主イエス様の次の位と、三番目の位に着けて下さい、と言うことです。》