• 2023年10月29日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【ルカの福音書2章36節~39節】(新約聖書p.112上段右側)
    2:36 また、アシェル族のペヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。この人は非常に年をとっていた。処女の時代の後、七年間夫とともに暮らしたが、
    2:37 やもめとなり、八十四歳になっていた。彼女は宮を離れず、断食と祈りをもって、夜も昼も神に仕えていた。
    2:38 ちょうどそのとき彼女も近寄って来て、神に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望んでいたすべての人に、この幼子のことを語った。
    2:39 両親は、主の律法にしたがってすべてのことを成し遂げたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰って行った。

    ◎メッセージ【女預言者アンナ】
    《今日は、第三週のメッセージの続きです。すなわち、ヨセフとマリアが、男子の初子を産んでから八日目に、幼子イエスを連れて、エルサレムの宮に清めの捧げ物と、祭司によって割礼を施してもらう為にやって来た時のことです。
     父なる神様は、主イエスの両親の為に、二つのしるしを用意されていました。一つ目のしるしは、「神の人シメオン」でした。そして、もう一つのしるしが、「女預言者アンナ」です。
     まず、アシェルとは、「幸福な・祝福された」という意味で、女奴隷ジルパが産んだ2番目の子にあたります。その子孫の末裔ペヌエルは、「神の顔」という意味です。そして、アンナとは、「恵み」という意味のヘブル語「ハッナー」のギリシヤ語形にあたります。
     アンナは、7年間の結婚生活の後やもめとなり、幼子主イエスに出会った時は84歳でした。聖書は、「女預言者」と書き記していることから、本物の預言者であると思われます。しかも、彼女は宮を離れず、断食と祈りをもって、夜も昼も神に仕えていたのです。
     神様はシメオンだけでなく、彼女に対しても、大いなる哀れみと恵みを持って、84歳まで生きながらえさせました。そして、救い主を自分の目で見ることが許されたのです。アンナは幼子イエスを祝福し、ヨセフとマリアに、聖霊からの言葉を告げたに違いありません。
     これこそが、両親へのしるしとなるのです。それだけではなく、彼女は、神に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望んでいたすべての人に、幼子イエスのことを語ったとあります。具体的にどのようなことをアンナが語ったのかは、分かりませんが、この方こそが、旧約聖書に約束された「救い主」であることを、人々に告げ知らせたのではないでしょうか。
     両親は、主の律法に従って、幼子イエスに割礼を施し、いけにえを捧げ、それからエン・カレムに住むザカリヤとエリサベツとヨハネの所によったに違いありません。
     それから、ベツレヘムの家に戻ったのです。その日に、東方の三博士の訪問を受けたと思われます。その夜、ヨセフは夢で示され、マリアと幼子イエスを連れて、エジプトに避難するのです。再び、夢で戻るように示される日まで。》

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