◎本日の聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙10章13節】(新約聖書p.340下段左側)
10:13 あなたがたのあった試練はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えて下さいます。
◎メッセージ【試練の時には】
《使徒パウロは、明確に勧めています。しかも、この言葉は、パウロ自身の経験からほとばしり出た言葉であり、また今までに、数多くのクリスチャンたちを励まし続け、またこれからも励まし続けて行くことでしょう。
ところで、試練とは何なのでしょうか。広辞苑では、「信仰・決心・実力の程度を試みためすこと、またその苦難」と定義づけています。
しかし、キリスト教では、「試練」は神様が与えられるものというのです。私たちは、その真理を「ヨブ記」から、教えられています。試練に耐えたヨブには、失ったものすべてが、二倍となって、戻されたのです。まさしく神様にすべての栄光が帰されるのです。
試練について、主の兄弟ヤコブはこう勧めています。
『私の兄弟たち。様々な試練にあうときはいつでも、この上もない喜びと思いなさい。あなたがたが知っているとおり、信仰が試されると忍耐が生まれます。
その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは何一つ欠けたところのない、成熟した、完全な者となります。試練に耐える人は幸いです。耐え抜いた人は、神を愛する者たちに約束された、いのちの冠を受けるからです。(ヤコブ1:2~1:4・1:12)』と。
聖書キリスト教会において、尾山令仁先生は、重要なみ言葉として、第Ⅰテサロニケから引用されました。
『いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(第Ⅰテサロニケ5:16~5:18)』と。
物事が順調な時には、誰でも喜び、また神様に感謝を捧げることが出来るかと思われます。しかし、思いがけない試練の時に、このみ言葉に聞き従うことが出来るかどうかが、その人の勝利に関わっているとも言われました。
また、病気になった人に対しては、同じくヤコブは次のように勧めています。
『あなたがたのうちに病気の人がいますか。その人は教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい。信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦されます。ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表わし、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。(ヤコブ5:14~5:16)』
義人とは、主イエス様を信じ従う私たちのことです。私たちはお互いの為に祈り合う特権が与えられているのです。
ところで、私たちは、何を頼り、また何を信頼し、何を求めて行くべきなのでしょうか。それは、み言葉です。聖書です。み言葉にすべての答えがあります。そして、み言葉を心から、本当に真剣に信じるのです。》