◇◆◇日々のみ言葉
2023年12月3日(日)
◎聖書箇所【マルコの福音書13章1節~2節】
13:1 イエスが、宮から出て行かれるとき、弟子のひとりがイエスに言った。「先生。これはまあ、何とみごとな石でしょう。何とすばらしい建物でしょう。」
13:2 すると、イエスは彼に言われた。「この大きな建物を見ているのですか。石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」
◎ショートメッセージ
《今日から13章に入って行きます。現代訳を掲載します。
『13:1 イエスが、神殿から出て行かれると、弟子のひとりがイエスに言った。「先生。これはまた、なんという見事な石でしょう。なんというすばらしい建物でしょう。」
13:2 すると、イエスは彼に言われた。「この大きな建物を眺めて、そう言うのですか。間もなく、この建物の石は破壊されてしまいます。それは、神の裁きです。」』
さて、この弟子とは一体誰のことなのでしょうか。主イエス様と十二使徒たちは、少なくとも今回を含めて、三回は、過越の祭に聖都エルサレムに上っています。
公生涯最初の過越の祭の時には、ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ、ピリポ、バルトロマイ(ナタナエル)の6人の弟子だけであった可能性があります。
そうであったとしても、使徒たちは、何度もこの神殿を見ているはずなのです。よって、使徒たちではなく、他の弟子が、主イエスに言ったのではないかと考えられます。
もし、十二弟子の一人であったとしたら、マルコは名前を書き記すに違いないと思われるのです。
さて、現代訳は、主イエスの言葉を、明確に預言として扱っています。
「この大きな建物を眺めて、そう言うのですか。間もなく、この建物の石は破壊されてしまいます。それは、神の裁きです。」
聖都エルサレムに神の裁きが訪れるのは、紀元70年のことです。この時は、まだ紀元33年もしくは34年であって、まだ37年から36年の猶予が与えられていることになります。まさに、悔い改めの猶予期間であり、神様の恵みと哀れみなのです。》