◇◆◇日々のみ言葉
2023年12月27日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書14章3節】
14:3 イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられたとき、食卓についておられると、ひとりの女が、純粋で、非常に高価なナルド油のはいった石膏のつぼを持って来て、そのつぼを割り、イエスの頭に注いだ。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。再度ですが、現代訳を掲載します。
『14:3 イエスがベタニヤで、重い皮膚病であった人シモンの家におられた時、食事のために横になっておられると、一人の女が、非常に高価で純粋なナルドの香油のはいっている石膏のつぼを持って来て、そのつぼを割り、イエスの頭に香油を注いだ。』
ヨハネの福音書における平行同一記事も再度掲載します。
『イエスは過越の祭りの六日前にベタニヤに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。人々はイエスのために、そこに晩餐を用意した。そしてマルタは給仕していた。ラザロは、イエスと共に食卓に着いている人々の中に混じっていた。マリヤは、非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエスの足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油のかおりで一杯になった。(ヨハネ12:1~12:3)』
ベタニアのマルタの妹であるマリヤは、非常に高価な、純粋の香油三百グラムを、主イエスの頭に注ぎ、さらにこぼれ落ちようとするナルドの香油を手に取って、主イエスの足に塗り、自分の髪の毛で足をぬぐったとあります。
この香油の価値は、三百デナリとも伝えられています。労働者が三百日、要するに安息日を抜かして、丸一年働いた分と同じ価値であったのです。この香油は、マリアの花嫁道具です。
伝承では、ユダヤ人の家庭に女の子が生まれますと、その年から、両親が毎年少しずつナルドの香油を買って、石膏のつぼに足して行くのだそうです。そして花嫁になる時に、その石膏のつぼを持たせるそうです。
しかし、マリアは、主イエスの埋葬の為に、その香油をすべて注ぎました。いかに、彼女が主イエスを慕っていたのかが分かります。マルタとマリアとラザロとの出会いは、公生涯においてではなく、十数年以上前であったと考えられます。そのことが、バチカンに今現在も保存されています「公的一世紀の記録」の中に、書かれています。》