◇◆◇日々のみ言葉
2024年8月4日(日)
◎聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙7章10節~11節】
7:10 次に、すでに結婚した人々に命じます。命じるのは、私ではなく主です。妻は夫と別れてはいけません。
7:11 もし別れたのだったら、結婚せずにいるか、それとも夫と和解するか、どちらかにしなさい。また夫は妻を離別してはいけません。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『7:10 次に既婚者に言いたい。これは勧めではなく、命令である。主ご自身がはっきり命じておられることである。離婚してはいけない。
7:11 しかし、離婚してしまったのなら、再婚しないでいるか、それとももう一度元の人と一緒になるがよい。』
ここは、難解な箇所でもあります。なぜなら、「妻は夫と別れてはいけません。」となっているからです。実は、律法では、夫が妻を離縁することは許されているのですが、妻が夫を離縁することは書かれてはいないのです。なぜなら、ユダヤ社会は男性社会だからです。よって、女性の権利はほとんど無かったに等しいと言えるかと思われます。
それゆえに、この書簡は、ユダヤ人に対してではなく、救われて教会員になったギリシャ人やローマ人に対して書かれたことが明白です。しかも、多くの女性たちが教会を構成していたのです。
そして、「もし別れたのだったら、結婚せずにいるか、それとも夫と和解するか、どちらかにしなさい。」と勧めています。しかも、この命令は、パウロではなく、主の命令であることを、パウロは明確にしています。
そして最後に、『また夫は妻を離別してはいけません。』となっており、離縁することは、神様の御心に反することなのです。
さて、現代訳の方は、「既婚者」として、夫の場合と妻の場合の両方に当てはまるように訳されています。》