◇◆◇日々のみ言葉
2025年3月5日(水)
◎聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙16章12節】
16:12 兄弟アポロのことですが、兄弟たちと一緒にあなたがたの所へ行くように、私は強く彼に勧めました。しかし、彼は今、そちらへ行こうとは全然思っていません。しかし、機会があれば行くでしょう。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載いたします。
『16:12 アポロにも、ほかのクリスチャンたちと一緒に、あなたがたの所へ行くように、強く勧めたのだが、今そちらへ行くつもりはないようだ。しかし、また行くこともあるだろう。』
今日は、アポロについて学んで見たいと思います。彼は、アレキサンドリヤ生れのユダヤ人で、非常に雄弁であり、また旧約聖書に通じていました。
アポロは、パウロがパレスチナを訪れている間に、エペソにやって来たのです。すでに「主の道の教えを受け」ていた彼は、そこで霊に燃えて、主イエスのことを語り教えましたが、その理解には欠けた所がありました。
その欠けた所とは、彼は洗礼者ヨハネの悔い改めのバプテスマしか知らず、キリスト教のバプテスマに無知であったこと、そして聖霊を知らなかったことであったと言われています。
エペソのユダヤ人会堂で大胆に語るアポロの話を聞いたプリスキラとアクラ夫妻は、その問題に気づき、自宅に招いて、正確にキリスト教の奥義を伝えました。この時、アポロは救われ、聖霊を受けたのです。
この後アポロは、ローマのアカヤ州に渡ることを願ったので、エペソ教会のキリスト者たちは推薦状を書いて彼を送り出したのです。
アカヤ州の首都コリントに到着したアポロは、コリント教会に大いに貢献しました。特にイエスがメシヤであることを旧約聖書から論証し、ユダヤ人に対する弁証に力を発揮したと伝えられていいます。
アポロがコリント教会に大きな影響を与えたことは、コリント人への手紙第一から知ることができます。
その情熱と雄弁にひかれた人々は、教会の創設者パウロ以上にアポロを指導者と仰ぎ、「アポロ党」を名乗ったのです.パウロはこうした党派心をいさめ、神が用いたにすぎない人間の指導者を誇らないように戒めたのです。
この手紙が書かれた時、アポロはすでにコリントを離れ、エペソのパウロのもとに来ていたと思われます。
パウロはアポロに、コリントを再訪するよう強く勧めましたが、アポロは断りました。アポロも、コリント教会の党派心を好ましく思っていなかったのです。
テトスへの手紙によりますと、その後も彼は巡回伝道を続けたようですが、コリントに戻ったかどうかは書き記されてはいません。》