• 日々のみ言葉 2015年12月24日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2015年12月24日(木)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書2章1節~7節】

    2:1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。
    2:2 これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった。
    2:3 それで、人々はみな、登録のために、それぞれ自分の町に向かって行った。
    2:4 ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、
    2:5 身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった。
    2:6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、
    2:7 男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

    ◎ショートメッセージ

    『いつもはマルコの福音書からの学びを続けているが、今日はクリスマス・イブである。主イエス・キリストの降誕前夜祭である。
     全世界において、また日本においても、今日と言う日が一番クリスマス一色になると言っても良い。

     さて、当時のユダヤ暦が、今私たちが使用しているローマ暦とは異なっていたことは、明白な事実である。

     ローマ暦では、一日の始まりが午前0時から始まる。例えば、大晦日である12月31日の夜の11時59分50秒から、テンカウントダウンが始まり、時計のすべての針が12を指し示した時に、新年が訪れることになる。
     2015年もあと1週間を残すばかりとなったが、2016年がもう少しでやって来る。

     ところがユダヤ暦は異なるのである。ユダヤでは、新しい一日の始まりが日が沈んだ時から始まる。
     つまり6時間早く始まるのである。午後6時が0時になるのであり、午前0時は、6時なのである。主イエスがお生まれになられた時は、12月25日と言われているが、ローマ暦では、まだ24日にあたる。

     さて、ヨセフはその妻マリヤをロバに乗せて、住民登録するために、自分の故郷にあたるダビデの町ベツレヘムにやって来た。
     
     ヨセフがダビデの子孫であったことは、マタイ1章に書き記されている系図から分かる。

    『アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図。

     アブラハムにイサクが生まれ、イサクにヤコブが生まれ、ヤコブにユダとその兄弟たちが生まれ、ユダに、タマルによってパレスとザラが生まれ、パレスにエスロンが生まれ、エスロンにアラムが生まれ、アラムにアミナダブが生まれ、アミナダブにナアソンが生まれ、ナアソンにサルモンが生まれ、サルモンに、ラハブによってボアズが生まれ、ボアズに、ルツによってオベデが 生まれ、オベデにエッサイが生まれ、エッサイにダビデ王が生まれた。

     ダビデに、ウリヤの妻によってソロモンが生まれ、ソロモンにレハベアムが生まれ、レハベアムにアビヤが生まれ、アビヤにアサが生まれ、アサにヨサパテが生まれ、ヨサパテにヨラムが生まれ、ヨラムにウジヤが生まれ、ウジヤにヨタムが生まれ、ヨタムにアハズが生まれ、アハズにヒゼキヤが生まれ、ヒゼキヤにマナセが生まれ、マナセにアモンが生まれ、アモンにヨシヤが生まれ、ヨシヤに、バビロン移住のころエコニヤとその兄弟たちが生まれた。

     バビロン移住の後、エコニヤにサラテルが生まれ、サラテルにゾロバベルが生まれ、
    ゾロバベルにアビウデが生まれ、アビウデにエリヤキムが生まれ、エリヤキムにアゾルが生まれ、アゾルにサドクが生まれ、サドクにアキムが生まれ、アキムにエリウデが生まれ、エリウデにエレアザルが生まれ、エレアザルにマタンが生まれ、マタンにヤコブが生まれ、ヤコブにマリヤの夫ヨセフが生まれた。
     キリストと呼ばれるイエスはこのマリヤからお生まれになった。(マタイの福音書1:1~1:16)』

     この系図を見ると、ユダヤ人はいかに系図を大切にしているかが分かる。しかし実は、間にかなりの省略がなされていることも事実である。

     また主イエスの母マリヤも、ダビデの子孫である。ダビデの子どもたちから、ヨセフとマリヤは系図が分かれるのだ。よってこの系図では、ダビデまでは同じである。

     当時ダビデの子孫は、かなりの数がいたようで、ダビデ出身の町ベツレヘムでは、ヨセフとマリヤが到着した時には、どこの宿も、また家も、すでに住民登録する人々で一杯だったようである。まさしく宿屋には彼らのいる場所がなかったのである。

     マリヤはもう産まれる寸前であったようで、宿の主人が、自分の家畜小屋に案内したと思われる。家畜小屋とは言っても、木で作られた家ではなく、横穴式の洞窟であった。そして、そこでヨセフに付き添われて主イエスが生まれたのである。

     私は、この時、宿の主人が自分の妻あるいは母を、マリヤのお産を助けるために、その家畜小屋に遣わしたのではないかと思う。
     なぜならマリヤは初産であったし、夫ヨセフは出産に立ち会ったことがなかったことは、明白だと言えるからである。

     ともあれ、25日の夜に主イエスはお生まれになられた。そして「飼葉おけ」に布でくるまれて寝かされたのである。「飼葉おけ」とは言っても、横穴式の洞窟の壁に、掘られた「えさ入れ」である。

     これが本当のクリスマスである。主イエスは王の王、主の主であられるお方である。
    そのお方がお生まれになられた所は、宮殿でもなく、暖かい家でもなく、冷たい風が押し寄せてくる洞窟であったのだ。》

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