• 日々のみ言葉 2016年1月19日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年1月19日(火)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書10章10節~12節】

    10:10 家に戻った弟子たちが、この問題についてイエスに尋ねた。
    10:11 そこで、イエスは彼らに言われた。「だれでも、妻を離別して別の女を妻にするなら、前の妻に対して姦淫を犯すのです。
    10:12 妻も、夫を離別して別の男にとつぐなら、姦淫を犯しているのです。」

    ◎ショートメッセージ

    《『イエスは、そこを立って、ユダヤ地方とヨルダンの向こうに行かれた。すると、群衆がまたみもとに集まって来たので、またいつものように彼らを教えられた。すると、パリサイ人たちがみもとにやって来て、夫が妻を離別することは許されるかどうかと質問した。イエスをためそうとしたのである。
     イエスは答えて言われた。「モーセはあなたがたに、何と命じていますか。」彼らは言った。「モーセは、離婚状を書いて妻を離別することを許しました。」
     イエスは言われた。「モーセは、あなたがたの心がかたくななので、この命令をあなたがたに書いたのです。しかし、創造の初めから、神は、人を男と女に造られたのです。それゆえ、人はその父と母を離れて、ふたりの者が一心同体になるのです。それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません。」(マルコの福音書10:1~10:9)』

     そして、主イエスの一行は、再びシモンの家に戻って来たのである。と言うことは、ヨルダン川を渡って「ヨルダンの向こう」に行き、今で言うなら日帰りで、家に戻って来たことになる。

     すると、家に戻った十二使徒たちは、この問題について主イエスに尋ねた。これは、どういうことなのか。つまり彼らもパリサイ人や律法学者たちと同じ見解であったのである。
     モーセの律法に書かれている夫の権威を、なぜ主イエスは認めてはおられないのか、彼らは聞かずには、おれなかったからである。

     申命記24章によれば、

    『人が妻をめとって、夫となったとき、妻に何か恥ずべき事を発見したため、気に入らなくなった場合は、夫は離婚状を書いてその女の手に渡し、彼女を家から去らせなければならない。
     女がその家を出て、行って、ほかの人の妻となったなら、次の夫が彼女をきらい、離婚状を書いてその女の手に渡し、彼女を家から去らせた場合、あるいはまた、彼女を妻としてめとったあとの夫が死んだ場合、彼女を出した最初の夫は、その女を再び自分の妻としてめとることはできない。彼女は汚されているからである。これは、主の前に忌みきらうべきことである。あなたの神、主が相続地としてあなたに与えようとしておられる地に、罪をもたらしてはならない。(申命記24:1~24:4)』と書かれてある。

     もちろん弟子たちは、このことを知っている。
     ここで問題となるのが、「妻に何か恥ずべき事を発見したため、気に入らなくなった場合」の解釈である。つまり「恥ずべき事」とは何か、また「気に入らなくなった場合」とは何か、である。もし妻が姦淫を犯したなら、つまり不倫を犯したのなら、彼女はその相手と共に「石打ちの刑」にならなければならない。よって、「不倫」を犯したケースは、当然省かれることとなる。

     申命記22章によれば、

    『夫のある女と寝ている男が見つかった場合は、その女と寝ていた男もその女も、ふたりとも死ななければならない。あなたはイスラエルのうちから悪を除き去りなさい。(申命記22:22)』となっているからである。

     とするならば、「恥ずべき事」、また「気に入らなくなった場合」とは、夫が様々な理由をつけられることになる。
     そしてその妻に離婚状を渡して、家から追い出し、別の気に入った女性を妻として迎える、そのようなことが日常茶飯事に行なわれたいた可能性が高い。

     それゆえ、主イエスは、「誰でも、妻を離別して別の女を妻にするなら、前の妻に対して姦淫を犯すのです。妻も、夫を離別して別の男にとつぐなら、姦淫を犯しているのです。」と、弟子たちに教えられたのである。

     そればかりではない。
     もし夫も妻も、主イエスを信じ、主のみ言葉に従う者たち、すなわち主にある兄弟姉妹であったとしたら、決して離婚すべきではないことを、主イエスは、ほのめかしておられるとも取れる。この「結婚」と「離婚」についての教えは、パリサイ人や律法学者たちだけでなく、弟子たちにも向けられているのだ。

     夫が、自分勝手な理由を考え出して妻を離縁し、別の女性と結婚することは、姦淫の罪を犯すことになり、また離縁された妻が別の男性と結婚することも姦淫の罪を犯すことになるゆえ、私(主イエス)の弟子であるあなたがたは、結婚を守りなさい、と命じておられるとも取れる。このことは、今、現在においても、当てはまるのではないだろうか。》

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