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日々のみ言葉 2016年2月1日(月)
◇◆◇日々のみ言葉
2016年2月1日(月)
◎聖書箇所 【マルコの福音書10章31節】
10:31 「しかし、先の者があとになり、あとの者が先になることが多いのです。」
◎ショートメッセージ
《シモン・ペテロが主イエス様にこう言い始めました。
「ご覧ください。私たちは、何もかも捨てて、あなたに従ってまいりました。」それを聞かれた主イエス様は言われました。
「まことに、あなたがたに告げます。わたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てた者で、その百倍を受けない者はありません。今のこの時代には、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受け、後の世では永遠のいのちを受けます。」この主イエス様のお約束は、今の時代でも有効です。
主イエス様の言われたことは、少し誤解されるように聞こえますが、主イエス様と福音(良き知らせ)を第一とすることを意味します。「捨てる」と言うことは、手放すと言うことであり、また人生の優先順位を変えることなのです。
主イエス様に出会う以前は、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑(仕事)が、優先順位の先の方に来ていたわけですが、主イエス様に出会い、そのお言葉に聞き従おうとする者は、主イエス様を第一としなければならないのです。そうすれば、百倍の祝福を受け、そして主イエス様にゆだね、手放した家、兄弟、姉妹、母、子、畑(仕事)を、永遠のいのちと共に、再び受けることになると、言われるのです。
「しかし、先の者があとになり、あとの者が先になることが多いのです。」
この言葉は、どのような意味なのでしょうか。
シモン・ペテロは主イエス様に、こう申し出ました。
「ご覧ください。私たちは、何もかも捨てて、あなたに従ってまいりました。」実は十二使徒たちは、主イエス様の見えない所で、とは言いましても主イエス様はすべてをご存じであられましたが、弟子の中では誰が一番偉いのか論じ合っていたのです。
この時、まさにシモン・ペテロは、弟子たちの中でリーダーとして、一歩先を歩んでいたことは間違いないでしょうし、自他共に認められていたのに違いありません。しかしこのペテロにも、やがて大きな試練が訪れます。
『そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたはみな、今夜、わたしのゆえにつまずきます。『わたしが羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散り散りになる。』と書いてあるからです。しかしわたしは、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」
すると、ペテロがイエスに答えて言った。「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません。」
イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度、わたしを知らないと言います。」
ペテロは言った。「たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」弟子たちはみなそう言った。』(マタイの福音書26:31～26:35)』この後、大祭司の家の庭において、人々がたき火を囲んで暖まっていた時に、何が起きたのかは、もう皆さんが知る通りです。ペテロの失敗については、四つの福音書のすべてに書き記されています。
この時には、今まで確かに使徒たちのリーダーとして先を歩んでいたはずのペテロが、一番あとになってしまったと言えるでしょう。
しかし聖書はそれでは終わらないのです。主イエス様が復活された時に、十二使徒の中において、一番最初に生きておられるご自身を、お現わしになられたのが、シモン・ペテロなのです。そのことを、ルカは簡潔にしか書き記してはおりませんが。
もちろん、そこには感動的なドラマが、主イエス様とペテロとの間にあったに違いない、と思い巡らすのは、私一人だけでしょうか。そして、主イエス様がオリーブ山において昇天なされた後では、真のリーダーとしてペテロは、再び用いられることになるのです。
これこそが、先の者があとになり、あとの者が先になることの例ではないでしょうか。最後にもう一つ面白い真実があります。
エルサレムの初代教会の最初の牧師として用いられたのが、何と主イエス様の、すぐ下の弟であったヤコブなのです。この弟ヤコブは、主イエス様が十字架に架かられた時には、まだ主を信じてはいませんでした。おそらく他の弟たちも、妹たちも信じてはいなかったはずです。
主イエス様が復活された後には、母マリヤもそして主イエス様の弟たちと妹たちも、十二使徒たちと、みな一つの所に集まって祈っていたとありますから、まさに先の者があとになり、あとの者が先になると言う、主イエス様のお言葉が、預言が、成就したことと言えるのではないでしょうか。》
