• 日々のみ言葉 2016年2月25日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年2月25日(木)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書11章24節】

    11:24「だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」

    ◎ショートメッセージ

    《『朝早く、昨日と同じように、主イエス様と弟子たちの一行は、ベタニヤの姉妹マルタとマリヤ、そして弟ラザロの家を出られた時のことです。
     弟子たちが通りがかりに見ますと、昨日イエス様が呪われたいちじくの木が根元まで枯れていたのです。
     シモン・ペテロは思い出して、イエス様に言いました。「先生。ご覧なさい。あなたの呪われたいちじくの木が枯れました。」

     すると、イエス様は答えられたのです。
    「神を信じなさい。まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海にはいれ。』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。」

     マタイは、平行記事としてイエス様の言葉をこのように書き記しています。

    『「まことに、あなたがたに告げます。もし、あなたがたが、信仰を持ち、疑うことがなければ、いちじくの木になされたようなことができるだけでなく、たとい、この山に向かって、『動いて、海にはいれ。』と言っても、そのとおりになります。あなたがたが信じて祈り求めるものなら、何でも与えられます。」 (マタイの福音書21:21~21:22)』

     マルコとマタイによる平行記事を見比べて見ますと、かなりニュアンスが違うことが分かります。
     特に、今日の聖書箇所は、マタイには掲載されていません。なぜなのか。この理由は分かりかねますが、ここで主イエス様は、とても大切な真理を教えておられるのです。

    「だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」

     本当に簡単で、また単純なことを主イエス様は言われています。しかしです。これこそが真理であることは間違いのないことですが、なかなかこれが出来ないのが私たちの弱さなのです。

     祈りには、二通りのタイプがあることを、私は神学校において教えられました。

     一つは、「請求書の祈り」です。

     つまり、「神様。与えてください。」と言う祈りです。
    「何々が欲しいのです。」「どうか何々してください。」「神様。助けてください。」

     要するに、「ください」「ください」「ください」と、神様に要求し、請求するだけの祈りです。もちろんこれが良くないとは言っていません。時には、ストレートに要求しなければならない時もあるかと思います。しかし、もっと高尚な祈りが存在するのです。

     それは、「領収書の祈り」です。

     あるいは、「感謝を表わす祈り」でもあります。
    つまり、「神様。与えてくださったことを感謝します。」と言う祈りなのです。
    「何々が与えられて感謝です。」「何々してくださって感謝です。」「神様。助けてくださって、救い出してくださって感謝いたします。」

     要するに、「すでに受け取りましたから感謝します。」と言う祈りなのです。これこそが「先取りの祈り」なのです。

     まさに、主イエス様の言われた「み言葉」と一致することにならないでしょうか。

    「だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」

     先程言いましたように、これがなかなか出来ないのが私たちなのです。要するに、私たちは、「待つ」ことが出来ないのです。待てないのです。すぐに結果がほしいのです。

     しかも私たちは、「現在」と言うスピードアップの時代の流れの中で生きています。
     例えば、カップラーメンはお湯を入れてから三分間待つのですが、以外にこれが相当長く感じられるのです。それほど私たちは急がされています。
     各駅停車よりも快速。快速よりも急行。急行よりも特急、そしてついには特急よりも超特急。もうきりがありません。そうなのです。私たちは忙しいのです。「忙」と言う字は、心が亡びると書きます。
     誰が、何が、こんなにも焦らさせるのでしょうか。それは敵です。敵である悪魔や悪霊が、そのように仕向けているのです。私たちに「静まる」時を与えたくないのです。

     ヘブル人への手紙の著者はこのように勧めています。

    『ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。それは大きな報いをもたらすものなのです。あなたがたが神のみこころを行なって、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。
     「もうしばらくすれば、来るべき方が来られる。おそくなることはない。わたしの義人は信仰によって生きる。もし、恐れ退くなら、わたしのこころは彼を喜ばない。」
     私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。(ヘブル人への手紙10:35~10:39)』

     主イエス様は弟子たちに、このように言われました。
    『「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」(ヨハネの福音書14:1)』》
     特に「心を騒がしてはならない」と言う箇所は、別訳では、「あわててはならない」と言う意味をも併せ持っているのです。

     主イエス様は言われました。弟子たちに。そして私たちクリスチャンに。
    「だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」
     必ず答えられます。答えは上から、天からやって来ます。あわててはなりません。もうすでに、天の配達所から発送されています。》

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