◇◆◇日々のみ言葉
2016年3月14日(月)
◎聖書箇所 【マルコの福音書12章24節】
12:24 イエスは彼らに言われた。「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか。」
◎ショートメッセージ
《サドカイ人たちとは、「サドカイ派」に属する人々で、多くの場合、名門家庭の出身で祭司であり、上流階級を築いていた人々です。
当然、ユダヤ最高議会であるサンヘドリン議員から遣わされて来た人々です。
彼らの質問は、
「先生。モーセは私たちのためにこう書いています。
『もし、兄が死んで妻をあとに残し、しかも子がないばあいには、その弟はその女を妻にして、兄のための子をもうけなければならない。』
さて、七人の兄弟がいました。長男が妻をめとりましたが、子を残さないで死にました。そこで次男がその女を妻にしたところ、やはり子を残さずに死にました。三男も同様でした。こうして、七人とも子を残しませんでした。最後に、女も死にました。復活の際、彼らがよみがえるとき、その女はだれの妻なのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのですが。」と言うことでした。
昨日、この質問の背景には、ヤコブ(イスラエル)の第四男であるユダの息子たちの話があることを学びました。
ユダは、長男と次男を失うことになりましたが、彼らの質問のたとえが、本当に現実だとしたら、その七人の息子たちの父親は、息子全員が死ぬ前に、当然その女を去らせたに違いありません。なぜなら、ユダは、三男シェラが死ぬといけないと言って、嫁タマルをしりぞけたからです。だから彼らの質問は、まったくナンセンスです。
さて、その質問に対する主イエス様のお答えが、本日の聖書箇所となります。
「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか。」
ここで、主イエス様は、サドカイ人たちが思い違いをしていることを、はっきりと指し示しています。
彼らは、復活を信じてはいませんでした。彼らは、奇蹟というものを信じていなかったのであり、また認めようともしませんでした。
彼らは、まさしく現実主義であり、知識や経験によって理解できることしか、受け入れようとはしなかったのです。
それゆえ主イエス様は、「聖書も神の力も知らない。」、と言われたのです。
彼らは、モーセ五書を知っていました。聖書を知っていたのです。しかし、生きておられる「神の力」を知らなかったのです。
これは、彼らが神様の存在は知っていたのですが、彼らは神様をまったく信じてはいなかったのです。
主イエス・キリスト。
このお方が救い主として、今から二千年ほど前に人間として来てくださり、十字架に架かられ、三日目によみがえられたことを、学校で「世界史」や「歴史」を通して教えられ、誰もが知っています。
しかし知っていることと信じていることとは、百八十度全く違うことなのです。》