• 日々のみ言葉 2016年3月19日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年3月19日(土)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書12章28節】

    12:28 律法学者がひとり来て、その議論を聞いていたが、イエスがみごとに答えられたのを知って、イエスに尋ねた。「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか。」

    ◎ショートメッセージ

    《主イエス様と、サドカイ派に属する祭司たちとの議論を、その側近くにおいて聞いていた律法学者がひとりいたようです。

     マタイは、平行記事としてこう書き記しています。

     マタイの福音書によれば、

    『しかし、イエスは彼らに答えて言われた。「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからです。復活の時には、人はめとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。それに、死人の復活については、神があなたがたに語られた事を、あなたがたは読んだことがないのですか。
     『わたしは、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』とあります。神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。」

     群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。しかし、パリサイ人たちは、イエスがサドカイ人たちを黙らせたと聞いて、いっしょに集まった。そして、彼らのうちのひとりの律法の専門家が、イエスをためそうとして、尋ねた。
    「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」(マタイの福音書22:29 ~22:36)』

     マタイは、マルコの福音書を基として、おもにユダヤ人のために福音書を執筆しました。またマルコは、ペテロの説教の通訳者として、ペテロから聞いた内容を、順序に従ってまとめあげましたが、マタイは十二使徒のひとりとして、主イエス様と行動を共にしていましたから、マルコの知らないことを、書き足したことは言うまでもありません。

     マタイによりますと、律法学者の主流であったパリサイ派に所属するパリサイ人たちが、サドカイ人たちが議論に敗れ、イエス様に黙らせられたことを聞いて集まって来たと言うことです。そして、彼らのうちの律法の専門家のひとりが、主イエス様に質問したと言うわけです。
     もちろん善意からの質問ではなく、イエス様をためそうとして、悪意ある質問を投げかけて来たわけです。聖書には書かれていませんが、パリサイ人の中において、指導者的存在であることは、十分考えられます。

     もしかしたら、アリマタヤのヨセフかも知れません。
     ニコデモが主イエス様に、夜暗くなってから尋ねて来たことは、ヨハネの福音書に書かれていますが、アリマタヤのヨセフが、何時イエス様に出会って、信仰を持ったかについては、福音書には、何も書かれていないのです。

     十字架上において、イエス様が息を引き取られた時、アリマタヤのヨセフとニコデモが、イエス様の御体を十字架から降ろして、埋葬します。

     アリマタヤのヨセフは、間違いなく主イエス様と、直接お会いしているはずです。でなければ、どうして、名誉も地位も何もかも捨てて、主の弟子であることを公にするでしょうか。
     この人物こそが、アリマタヤのヨセフでは、ないでしょうか。
     もちろん、これはあくまでも私個人の推測の域を出ないことを、ここに書き加えておきたいと思います。》

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