◇◆◇日々のみ言葉
2016年3月20日(日)
◎聖書箇所 【マルコの福音書12章29節】
12:29 イエスは答えられた。「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。」』
◎ショートメッセージ
《律法学者がひとり来て、その議論を聞いていましたが、主イエス様がみごとに答えられたのを知って、イエス様に尋ねたのです。
「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか。」
マタイの平行記事によりますと、
サドカイ人と主イエス様の議論を聞いた群衆が、主イエス様の教えに驚いたとあります。そしてパリサイ人たちは、主イエス様がサドカイ人たちを黙らせたと聞いて、イエス様の所に一緒に集まって来たというわけです。
そして、彼らのうちのひとりの律法の専門家が、イエス様をためそうとして、尋ねたのでした。
「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」
「すべての命令」よりは、「律法の中で」の方が、分かりやすいと思います。なぜなら、彼は律法学者だからです。
その答えが、本日の聖書箇所となります。
「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。」
日本には、八百万(やおよろず)の神が祭られています。世界中では、一体どれほどの神がいるのでしょうか。
しかし、すべてが偽物であり、彼らが礼拝しているのは、まことの神様ではなく、悪魔と悪霊であることは言うまでもありません。
主イエス様は、「戒め」すなわち「律法」の中において、「すべての命令」の中において、一番大切なことを、彼らに答えられました。
『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。」』
実は、この言葉は、主イエス様が、旧約聖書から引用されたみ言葉の半分であり、そのあとに、『心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』と続きます。
しかし今日は、その前半のお言葉にだけ、焦点を当てて見たいと思います。
「イスラエルよ。聞け。」
イスラエルとはユダヤのことを指します。主イエス様は、旧約聖書のみ言葉を引用されただけではなく、「すべてのユダヤ人よ。聞きなさい。私の言葉に耳を傾けなさい。」と言う、強い願いが込められているのです。
そして「我らの神は唯一の主である」と言われました。この「唯一の主」こそ、イエス様であることは、言うまでもありません。
ペテロはこう言います。
『神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみことばをお送りになりました。このイエス・キリストはすべての人の主です。(使徒の働き10:36)』
今日のお言葉の中に、主イエス様ご自身こそが、すべての主であられることを、その律法学者の指導者に、はっきりと示しておられるのです。彼の救いの為に。》