◇◆◇日々のみ言葉
2016年3月23日(水)
◎聖書箇所 【マルコの福音書12章31節】
12:32 そこで、この律法学者は、イエスに言った。「先生。そのとおりです。『主は唯一であって、そのほかに、主はない。』と言われたのは、まさにそのとおりです。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様とサドカイ人たちの議論を聞いていたひとりの律法学者がいました。そして、主イエス様がみごとに答えられたことを見て、イエス様に尋ねたのです。
「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか。」
イエス様は答えられました。
「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』われらの神である主は、唯一の主である。
次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』
この二つより大事な命令は、ほかにありません。」
そこで、この律法学者がイエス様に言ったということが、今日のみ言葉です。
「先生。そのとおりです。『主は唯一であって、そのほかに、主はない。』と言われたのは、まさにそのとおりです。」
まず最初に、「先生」と、尊敬を表わす言葉を彼は投げかけました。彼は、求めた者としてイエス様に尋ねたのではありません。やはりイエス様を試すために質問したのです。なぜならイエス様は、パリサイ人や律法学者たちが、守っていた律法が「昔の人の言い伝え」であって、聖書に書かれた内容とかけ離れていることを、強く主張していたからです。
「そのとおりです」
この言葉は、「主イエス様がみごとに答えられた」に、使われている「みごと」と同じ原語が使われています。
つまり律法学者は、「先生。おみごとです。」と、主イエス様を賞賛しているのです。
次に「『主は唯一であって、そのほかに、主はない。』と言われたのは、まさにそのとおりです。」と、さらに絶賛したのです。
この時、この律法学者は主イエス様にお会いした、と私は思うのです。そうです。目が開かれたのです。
彼は分かったのです。彼は真理を悟ったのです。今、自分の目の前に立っているお方こそが、『唯一の主』であることを。
使徒ペテロは言います。
『神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみことばをお送りになりました。このイエス・キリストはすべての人の主です。(使徒の働き10:36)』
そして使徒パウロは言います。
『ユダヤ人とギリシヤ人との区別はありません。同じ主が、すべての人の主であり、主を呼び求めるすべての人に対して恵み深くあられるからです。(ローマ人への手紙10:12)』
たとえ世界中の誰であっても、主イエス様が、その人の「唯一の主」であることは、絶対なる真理であって、逃れる術はありません。どんなにその人が否定しようと、何時の日にか、イエス様こそが『唯一の主』であることを知る時が来ます。しかし、その時では遅いのです。今生きている時に、このお方に出会うべきです。この時の律法学者のように。》