• 日々のみ言葉 2016年4月7日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年4月7日(木)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書13章10節】

    13:10 「こうして、福音がまずあらゆる民族に宣べ伝えられなければなりません。」

    ◎ショートメッセージ

    《主イエス様は、ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネに話し始められました。

    「人に惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名のる者が大ぜい現われ、『私こそそれだ。』と言って、多くの人を惑わすでしょう。また、戦争のことや戦争のうわさを聞いても、あわててはいけません。それは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に地震があり、ききんも起こるはずだからです。これらのことは、産みの苦しみの初めです。だが、あなたがたは、気をつけていなさい。人々は、あなたがたを議会に引き渡し、また、あなたがたは会堂でむち打たれ、また、わたしのゆえに、総督や王たちの前に立たされます。それは彼らに対してあかしをするためです。」

     そして言われたことが、13章10節なのです。

    「こうして、福音がまずあらゆる民族に宣べ伝えられなければなりません。」

     この言葉は、実は四人にとっては、衝撃的なことでした。彼らには思いもしなかったこと、想像することさえ困難なことを、主イエス様は言われたのです。

     私たちは、聖書を何気なく読んでしまう傾向がありますが、当時の時代背景、または当時の文化などをも考慮して読んで行きますと、思いがけない発見をすることがあります。
     もちろん聖書を書かれた真の著者である聖霊様が働いて下さっておられることは言うまでもありません。聖霊様の導きがなければ、聖書は分かりません。理解することは不可能なのです。なぜなら聖書は単なる書物ではなく、霊的書物だからです。

     まず、イエス様に質問をしにやって来たのが、ペテロとアンデレ、そしてゼベタイの子ヤコブとヨハネであることが、注目すべき点なのです。そうです。十二使徒たちのリーダー的中心的存在であり、また最も早く主イエス様の弟子になった四人のメンバーなのです。

     彼らはユダヤ人でした。そして主イエス様もユダヤ人なのです。ユダヤ人に取っては、「異邦人」つまり自分たち以外の民族は、人間ではなく、汚れた存在であり、まさに、家畜の豚と同じような存在だったのです。
     それゆえ、イエス様の福音が、自分たち以外の民族に、しかもあらゆる民族に宣べ伝えられなければならないことなど、受け入れることは絶対出来ませんでした。

     彼らは、主イエス様を、ユダヤ人の、自分たちの民族の、救い主だと信じていました。
     そればかりではなく、他の民族を滅ぼしてくれる、聖絶してくれる政治的メシヤとして信じていたのです。そう信じていたからこそ、すべてを捨てて主イエス様に、付き従って来たのです。

     何度も言いますが、主イエス様が、十二使徒の中心的存在である四人に言われたことは預言です。やがて、この預言が成就します。そしてその時、その成就を目の当たりに見る人物は、リーダーのシモン・ペテロです。
     ペテロは、イタリヤ隊の百人隊長コルネリオの救いに立ち会うことになるのです。》

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