◇◆◇日々のみ言葉
2016年5月24日(火)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章29節~30節】
14:29 すると、ペテロがイエスに言った。「たとい全部の者がつまずいても、私はつまずきません。」
14:30 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたは、きょう、今夜、鶏が二度鳴く前に、私を知らないと三度言います。」
◎ショートメッセージ
《イエス様によるシモン・ペテロへのつまずきの予言は、すべての福音書に掲載されています。
マルコは、ポイント部分だけを書き記しましたが、ルカはさらに詳しく調べて、もう少し詳細に書き記しました。
ルカの福音書によりますと、
『「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、私は、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」
シモンはイエスに言った。「主よ。ご一緒になら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」
しかし、イエスは言われた。「ペテロ。あなたに言いますが、きょう鶏が鳴くまでに、あなたは三度、私を知らないと言います。」(ルカの福音書22:31~22:34)』となっています。
マルコとマタイの福音書によりますと、「過越の食事」を終えて、ヨハネ・マルコの家を出て、ゲッセマネの園に向かう途中の出来事として書かれています。
しかしルカとヨハネの福音書によりますと、イスカリオテ・ユダが出て行った後、「過越の食事」の場所において、イエス様がシモン・ペテロに言われたことになっています。
つまりペテロへのつまずきの予告は、二回行なわれたことが分かります。
「たとい全部の者がつまずいても、私はつまずきません。主よ。ご一緒になら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」
十二使徒のリーダーであったシモン・ペテロ。この時の彼の言葉には、決して嘘、偽りはなかったと思うのです。彼は心底からそのように思っていたからこそ、そう言ったのです。
しかし、主イエス様への信仰は、まだ本物ではなかったのです。ペテロだけではありません。他の使徒たちでさえ、未だにイエス様が、政治的メシヤであると思っていましたし、彼らの関心ごとは、弟子たちの中で誰が一番偉いのか、またはイエス様の右と左の座に、誰がすわるのかであったのです。
私は思うのです。実は弟子たちは、ペテロがリーダーであることを、またイエス様がペテロを弟子たちの第一人者として扱っておられることをすでに知っていたと。
しかしペテロが、まことの本物のリーダーとなるためには、彼の傲慢さが打ち砕かれる必要があったのです。へりくだされる必要があったのです。
神様は、決して高慢な者、高ぶった者は用いないのです。まさしくへりくだった者、砕かれた者を用いられるのです。このことは、永遠に真理なのです。》