◇◆◇日々のみ言葉
2016年5月23日(月)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章28節】
14:28 「しかし私は、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様と弟子たちは、「過越の食事」と、新しい礼典である「聖餐式」を終え、ハレルヤ詩篇の歌を歌ってから、みなでオリーブ山へ出かけて行きました。
その道すがら、イエス様は、弟子たちに言われたのです。
「あなたがたはみな、つまずきます。『私が羊飼いを打つ。すると、羊は散り散りになる。』と書いてありますから。」
イエス様が引用された旧約聖書箇所は、ゼカリヤ書13章7節です。
『剣よ。目をさまして私の牧者を攻め、私の仲間の者を攻めよ。万軍の主の御告げ。牧者を打ち殺せ。そうすれば、羊は散って行き、私は、この手を子どもたちに向ける。(ゼカリヤ書13:7)』
尾山令仁先生の現代訳では、かなり分かりやすく訳されています。
「全能の主は仰せられる。私の羊飼い、私に近い者を打ちなさい。羊飼いを打ちなさい。そうすれば、羊は散り散りになる。しかし、私はこの手を子供たちに差し伸ばす。」となっています。
「子供たち」とは弟子たちのことを指します。
「しかし私は、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」
これは、イエス様がゼカリヤ書の最後の部分である『しかし、私はこの手を子供たちに差し伸ばす。』という箇所を、言い換えられたのです。
「よみがえってから」とは、一度死ぬことを前提とします。またゼカリヤの予言においても、「牧者は打ち殺される」ことになっており、それは間違いなく主イエス様の死を意味しているのです。
この時点では、すでに弟子たちは、ベタニヤの姉妹マルタとマリヤの弟である、死んだラザロの「よみがえり」を、自分たちの目で見ています。じかに体験しているのです。それゆえ「よみがえる」と、イエス様が言われたことが、どのようなことであるか知っています。
「あなたがたより先にガリラヤに行きます。」ということは、ガリラヤにおいて、再びイエス様に会えることを意味します。そして弟子たちは、エルサレムを離れて、故郷ガリラヤに戻らなければならないことをも暗示しているのです。
しかし、弟子たちには、この時でさえ、全く理解することは出来なかったのです。いよいよ彼らの信仰の試される時が、間近に来ようとしています。》