◇◆◇日々のみ言葉
2016年5月26日(木)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章32節】
14:32 ゲツセマネという所に来て、イエスは弟子たちに言われた。「私が祈る間、ここにすわっていなさい。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様と弟子たちの一行は、「ゲッセマネの園」にやって来ました。
ヨハネは、その場所についてこのように書き記しています。
『イエスはこれらのことを話し終えられると、弟子たちとともに、ケデロンの川筋の向こう側に出て行かれた。そこに園があって、イエスは弟子たちと一緒に、そこにはいられた。ところで、イエスを裏切ろうとしていたユダもその場所を知っていた。イエスがたびたび弟子たちとそこで会合されたからである。(ヨハネの福音書18:1~18:2)』
ゲッセマネの園には、今でもオリーブの木があり、中には樹齢二千年のものもあるそうです。
受難週の日には、たびたびこの場所に来て、イエス様は祈っておられたようです。受難週は、ベタニヤの姉妹マルタとマリヤの家に泊まっておられましたから、その家へ向かう時に、あるいはその家からエルサレムに向かわれる時に、どうやらその途中にあります「ゲッセマネの園」を祈りの場所として選んでおられたようなのです。
時刻は、すでにかなり遅くなっていました。ユダヤ暦では、新しい一日は日没から、すなわち午後6時から始まりますので、聖金曜日の出来事にあたります。
現代時制とするならば、午後11時を回っている頃でしょうか。あるいは、午前0時を過ぎていたかも知れません。弟子たちに取っては眠られない一日となります。
イエス様は、弟子たちに、「私が祈る間、ここにすわっていなさい。」と言われました。まず十一人の弟子たちを座らせたのです。しかし私は思うのです。この時には、十一使徒だけでなく、他の弟子たちもそこにいたと。
聖書は、その辺りのことを詳しくは教えてくれません。それは十二使徒に焦点を当てているからなのです。
そして、この後、イエス様は、弟子の中で最も用いた三人の弟子たちを呼び寄せます。それはペテロとゼベタイの子ヤコブとヨハネです。
イエス様は、いつもはお一人で祈られたに違いないのですが、この時にはなぜか側近の三人の弟子たちを御側に置かれたのです。
その理由の一つは、主イエス様が血の汗を流しながら祈られる場面を、彼らがじかに見ること。また、主イエス様が復活し昇天された後、ペテロは主の証人として、人々に福音を語り、そのメッセージをギリシャ語に通訳したヨハネ・マルコによって、最初の福音書である「マルコの福音書」が書かれるために。
そして主の愛された弟子であるゼベタイの子ヨハネを通して、「第四福音書」が書かれるために。
主はあえてその三人を、特別な場合や、最後の祈りの場面に、御側に置かれたのです。》