◇◆◇日々のみ言葉
2016年6月12日(日)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章53節】
14:53 彼らがイエスを大祭司のところに連れて行くと、祭司長、長老、律法学者たちがみな、集まって来た。
◎ショートメッセージ
《この時、時刻は何時を指していたことでしょう。ユダヤの暦は、午後6時から新しい一日が始まります。今、使用されています現在時制、すなわちローマ暦においては、午前0時から新しい一日が始まります。どちらにせよ、真夜中であることは間違いありません。
まさに暗闇こそが、悪魔、悪霊どもの活躍する場所と言えるでしょう。主イエス様は、捕らえられる時に、彼らにこのように言われました。
ルカによれば、
『「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってやって来たのですか。あなたがたは、私が毎日宮で一緒にいる間は、私に手出しもしなかった。しかし、今はあなたがたの時です。暗やみの力です。」(ルカの福音書22:52)』と、なっています。
「今はあなたがたの時です。暗闇の力です。」
主イエス様のこのお言葉から、祭司長、宮の守衛長、長老たちの背後には、悪魔と悪霊どもの力が働いていることが分かります。
この時、主イエス様は、ご自身の神様の力を使用して、彼らを一瞬に滅ぼすことは出来たのでしょうか。もちろん出来ました。
マタイによれば、
『「しかし、すべてこうなったのは、預言者たちの書が実現するためです。」そのとき、弟子たちはみな、イエスを見捨てて、逃げてしまった。
イエスをつかまえた人たちは、イエスを大祭司カヤパのところへ連れて行った。そこには、律法学者、長老たちが集まっていた。(マタイの福音書26:56~26:57)』と書かれています。
もし、イエス様がその時、神様としての力を使われたのなら、預言者たちの書が実現することはなくなってしまいます。すなわち父なる神様の救いの計画の御わざが、成就せずに終わってしまいます。これでは、まさしくサタンの思う壺です。
主イエス様を捕らえた群衆は、大祭司の家に向かいました。そこにはカヤパと、前大祭司であったアンナスが住んでいたようです。ヨハネによりますと、彼らは最初にアンナスの所にイエス様を連れて行ったとなっています。
『そこで、一隊の兵士と千人隊長、それにユダヤ人から送られた役人たちは、イエスを捕えて縛り、まずアンナスの所に連れて行った。彼がその年の大祭司カヤパのしゅうとだったからである。(ヨハネの福音書18:12~18:13)』と書かれているからです。
そこへ、大祭司から連絡を受けたユダヤ最高議会サンヘドリンの議員たちが、集まって来たと言うわけです。これから、主イエス様の裁判が始まろうとしています。》