• 日々のみ言葉 2016年6月13日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年6月13日(月)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章54節】
    14:54 ペテロは、遠くからイエスのあとをつけながら、大祭司の庭の中まではいって行った。そして、役人たちと一緒にすわって、火にあたっていた。

    ◎ショートメッセージ
    《ゲッセマネの園において、イエス様が捕らえられて、大祭司のところに連れて行かれる時に、ヨハネとシモン・ペテロは、その後について行きました。他の十人の弟子たちは、ベタニヤに逃げ込んだことは、すでに学びました。

     ユダヤ最高議会であるサンヘドリンは、本来は神殿の中にある部屋において、午前中に行なうものですが、この時には大祭司の家にて行なわれました。そのため、祭司長、長老、律法学者たちとローマ軍の千人隊長と一隊の兵士は、イエス様を大祭司の家に連行したのです。

     その場面に居合わせたヨハネは、このように書き記しています。

     ヨハネの福音書によると、

    『そこで、一隊の兵士と千人隊長、それにユダヤ人から送られた役人たちは、イエスを捕えて縛り、まずアンナスのところに連れて行った。彼がその年の大祭司カヤパのしゅうとだったからである。カヤパは、ひとりの人が民に代わって死ぬことが得策である、とユダヤ人に助言した人である。
    シモン・ペテロともうひとりの弟子は、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いで、イエスと一緒に大祭司の中庭にはいった。しかし、ペテロは外で門のところに立っていた。それで、大祭司の知り合いである、もうひとりの弟子が出て来て、門番の女に話して、ペテロを連れてはいった。(ヨハネの福音書18:12~18:16)』と、書かれています。

     ここから、マタイ、マルコ、ルカにおける三つの共観福音書では分からない事実が、判明して来ます。それは、ヨハネが大祭司の知り合いであったということです。
     これはどういうことでしょうか。おそらくヨハネとヤコブの父であるゼベタイは、今で言うならば、ガリラヤ湖の網元の立場であったかも知れないのです。それゆえ裕福であり、その証拠にエルサレム市内に、自分の家を持っていたと推測されるのです。だとしたら、ゼベタイが知り合いである大祭司と、ゼベタイの子ヨハネとは面識があったとしても不思議ではありません。
     しかも、大祭司の家の庭に入る為には、門を通らなければならないのです。ヨハネはすんなり入ることが出来ました。と言うことは、門番はヨハネを知っていると言うことが分かって来ます。
     ペテロは、大祭司の家の庭に入ることはできず、門の外で立っていました。そこへ先に入ったヨハネが戻って来て、門番の女に話し、ペテロはヨハネと一緒に中に入ることが許されたのです。
     すると、ヨハネはペテロを残し、おそらくこれからサンヘドリン会議が開かれる会場の中に、入って行ったと思われます。
     ヨハネはそのことが許されている立場であったのですが、ペテロは、大祭司の邸宅の中にまで入ることは許されず、しかたなく役人たちと一緒に、たき火の燃える火に、暖まっていたのです。

     さて、すべての役者が出そろいました。いよいよここで、イエス様がペテロに言われた預言が、成就する舞台が整ったのです。》

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