• 日々のみ言葉 2016年6月14日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年6月14日(火)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章55節~56節】
    14:55 さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える証拠をつかもうと努めたが、何も見つからなかった。
    14:56 イエスに対する偽証をした者は多かったが、一致しなかったのである。

    ◎ショートメッセージ
    《いよいよユダヤ最高議会サンヘドリンは、主イエス様の裁判を始めました。この時、おそらくイエス様に好意を寄せていた議員は、省かれた可能性があると言えます。
     すなわちニコデモとアリマタヤのヨセフです。議員の数は70人、そして議長は大祭司です。この時の大祭司はカヤパでしたが、実際に権力を持っていたのはカヤパの舅である、前大祭司のアンナスであったのです。要するにカヤパは、婿と言う立場になります。

     主イエス様の裁判は、真夜中に行なわれました。おそらく時刻は、現代時制で言いますと、午前2時頃ではなかったでしょうか。まさしく『草木も眠る丑三つ時』であったのです。

     世にもおかしな裁判が始まりました。普通の裁判では、訴えと証言から有罪か無罪かの判決が決まり、有罪とするならば、それについての刑罰の内容が話合われるのが常識です。
     しかしイエス様の裁判は、全くの逆パターンで、判決がすでに決まっていて、いかにしたら、その刑罰にする為に、偽りの訴えを持って行くことが出来るのか、と言うことが話合われるのです。その刑罰とは、「死罪」です。
     パリサイ人や律法学者たち、そして祭司長や民の長老たちは、それほど主イエス様に恐れを感じ、いかにしたらこの地上から葬り去ることが出来ないものか、その方法を探っていたと言うわけです。まさしく本末転倒の何ものでもありません。

    「イエスを訴える証拠をつかもうと努めたが、何も見つからなかった。イエスに対する偽証をした者は多かったが、一致しなかったのである。」

     ユダヤの裁判について、律法はこのように定めています。

     申命記によりますと、
    『ふたりの証人または三人の証人の証言によって、死刑に処さなければならない。ひとりの証言で死刑にしてはならない。死刑に処するには、まず証人たちが手を下し、ついで、民がみな、手を下さなければならない。こうしてあなたがたのうちから悪を除き去りなさい。(申命記17:6~17:7)』と、書かれています。

     ここから、数名の証人の証言が一致することが、求められているのです。
     イエス様の裁判において証言をした者は多かったようです。おそらく全員が、ユダヤ議会からお金をもらって雇われた者たちだったのでしょう。真実ではなく、でっち上げですから、一致するはずなどあるはずがありません。
     それだからこそ、イエス様を訴える証拠、死罪に出来る証拠は、何も見つからなかったのです。彼らは困ってしまいました。
     なぜならイエス様は、すべての律法を守られ、また成就されたお方です。イエス様には何の罪をも見い出せないのです。
     イエス様が十字架にかかる罪とは、「ご自分を神とした」ことになるのです。しかしそれは真実であり、イエス様は真実のゆえに、死罪にされるのです。被造物である人間が、創造主である神を裁くことになります。》

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