◇◆◇日々のみ言葉
2016年6月15日(水)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章57節~59節】
14:57 すると、数人が立ち上がって、イエスに対する偽証をして、次のように言った。
14:58 「私たちは、この人が『私は手で造られたこの神殿をこわして、三日のうちに、手で造られない別の神殿を造って見せる。』と言うのを聞きました。」
14:59 しかし、この点でも証言は一致しなかった。
◎ショートメッセージ
《ユダヤ最高議会サンヘドリンによる、主イエス様の宗教裁判が始まりました。
さて、祭司長たちと全議会は、イエス様を死刑にするために、イエス様を訴える証拠をつかもうと努めましたが、何も見つからなかったのです。イエス様に対する偽証をした者は多かったのですが、一致しませんでした。
当たり前です。彼らは、議会から金で雇われた偽物の証人であり、真実ではなく偽りの証言ならば、一致するはずなどないのです。
全議会は困ってしまいました。イエス様を、何としても死刑にするためには、有力な証言が必要であったからです。
そこへ、救世主のごとく、数人が立ち上がって言います。おそらく、サンヘドリンの議員であったと思われます。
「私たちは、この人が『私は手で造られたこの神殿をこわして、三日のうちに、手で造られない別の神殿を造って見せる。』と言うのを聞きました。」
マルコは、この証言も偽証であることを書き記しています。
確かにイエス様は、最初の宮清めをされた時に、ユダヤ人たちにこう言われたのです。
ヨハネによりますと、
『そこで、ユダヤ人たちが答えて言った。「あなたがこのようなことをするからには、どんなしるしを私たちに見せてくれるのですか。」イエスは彼らに答えて言われた。「この神殿をこわしてみなさい。私は、三日でそれを建てよう。」(ヨハネの福音書2:18~2:19)』と書かれています。
イエス様の裁判で証言した数人の議員たちが、どうやらこの場面に居合わせたと考えられるのです。しかしこの出来事は、三年以上も前の出来事ですので、この証言も一致しなかったのです。
ヨハネは、その後に、このように説明しています。
『イエスはご自分のからだの神殿のことを言われたのである。それで、イエスが死人の中からよみがえられたとき、弟子たちは、イエスがこのように言われたことを思い起こして、聖書とイエスが言われた言葉とを信じた。(ヨハネの福音書2:21~2:22)』と。
実際には、イエス様のお体に住んでおられる「霊」なるお方こそ、まことの本物の神様であり、イエス様のお体は、まさに神殿であったと言えるでしょう。十字架につけられ、三日目によみがえるのは、イエス様のお体だからです。
使徒パウロはこう言っています。
『神の宮と偶像とに、何の一致があるでしょう。私たちは生ける神の宮なのです。神はこう言われました。「私は彼らの間に住み、また歩む。私は彼らの神となり、彼らは私の民となる。(第二コリント6:16)』
イエス様を信じ、主と告白する者の体の中には、聖霊様が住んでおられます。それだからこそ、使徒パウロは、「私たちは生ける神の宮なのだ」と、言っているのです。創造主なるお方が、共にいて下さる。何と言う光栄なことではないでしょうか。》