• 日々のみ言葉 2016年6月16日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年6月16日(木)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章60節】
    14:60 そこで大祭司が立ち上がり、真中に進み出てイエスに尋ねて言った。「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、イエス様の宗教的裁判について学びます。

     さて、祭司長たちと全議会は、イエス様を死刑にするために、イエス様を訴える証拠をつかもうと努めたが、何も見つかりませんでした。
     すると、数人の議員が立ち上がって、次のように言ったのです。
    「私たちは、この人が『私は手で造られたこの神殿をこわして、三日のうちに、手で造られない別の神殿を造って見せる。』と言うのを聞きました。」

     どうやら三年前に、イエス様が六人(ペテロ・アンデレ・ヤコブ・ヨハネ・ピリポ・ナタナエル)の弟子たちをお伴に連れて、公生涯初めての「過越の祭」に、エルサレムに巡礼に来られ、一回目の宮清めをされた時のことを、彼らは持ち出したのです。

     この時、イエス様のなされた行ないに対して、もうぜんと抗議したユダヤ人たちの中に、彼らは同席していたのです。しかし、すでにもう三年以上も前のことですから、記憶が曖昧であり、この点でも証言は一致しなかった、と言うわけです。
     ユダヤの律法では、死罪にする為には、数名の証言が一致することが定められています。
     ついにしびれを切らした大祭司は、立ち上がり、真中に進み出ました。と言うことは、今まで彼は座っていたことが分かります。彼は、もういてもたってもいられなくなってしまったのです。
    「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」

     この訳は、ていねいな言い方の訳になっていますが、大祭司が怒りに満ちた言葉を、イエス様に投げかけたことが本当です。
    「何も答えないのか。どうなんだ。」と言う訳の方が、真実だと思います。

     ここでもイザヤ書に書かれている預言が成就したのです。

     イザヤ書によれば、

     『彼は痛めつけられた。彼は苦しんだが、口を開かない。ほふり場に引かれて行く小羊のように、毛を刈る者の前で黙っている雌羊のように、彼は口を開かない。(イザヤ書53:7)』と、書かれてあるからです。

     イエス様は、やがて、ポンテオ・ピラトにおける政治的裁判において、ピラト個人に対して、真理を数回語られることになります。奥義を教えられます。
     しかしピラトは、そのことについては全く興味を示さず、また理解することが出来ず、イエス様を十字架につける為に、ユダヤ人たちに引き渡すことになるのです。
     このことにつきましても、後ほどじっくりと学んで見たいと思います。》

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