◇◆◇日々のみ言葉
2016年6月18日(土)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章62節】
14:62 そこでイエスは言われた。「私は、それです。人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。」
◎ショートメッセージ
《そこで大祭司が立ち上がり、真中に進み出てイエス様に尋ねて言ったのです。
「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」
しかし、イエス様は黙ったままで、何もお答えになりませんでした。すると大祭司は、さらにイエス様に尋ねました。
「あなたは、ほむべき方の子、キリストですか。」
この質問に対して、主イエス様は、初めて最高議会サンヘドリンにおける宗教的裁判において、口を開かれ、答えられたのです。
「私は、それです。人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。」
マタイの福音書による平行記事では、
『しかし、イエスは黙っておられた。それで、大祭司はイエスに言った。「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」
イエスは彼に言われた。「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」(マタイの福音書26:63~26:64)』となっており、マルコの福音書より、さらに主の言葉が多く、書き留められています。
主イエス様は、ここで二つの重要なことを語られました。そしてそれは、まさに真理でした。
一つは、「私は、それです。あなたの言うとおりです。」と、ご自身が、イスラエルの唯一の神の子キリストであることを、はっきりと宣言されたのです。当時のユダヤを代表する、政治的および宗教的指導者たちに、ご自身こそが、神の子であり、油注がれた者、救い主であることを公にされたのです。そればかりではありません。この宣言は、すべての人々に対しても、なされたのです。
そしてもう一つは、これから起こることを言われました。
「力ある神の右の座に着き」
このことは、三日目によみがえられ四十日後に、弟子たちの見ている間に昇天された時に成就します。
「天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。」
これは再臨の時の預言です。黙示録にはこう書かれています。
『見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る。地上の諸族はみな、彼のゆえに嘆く。しかり。アーメン。(黙示録1:7 )』
この預言はもちろん、まだ成就してはいません。
現在、ユダヤ人の人々は、未だに旧約聖書の時代に生きています。彼らは、メシヤニック・ジューの人々を除いて、主イエス様を救い主としては、決して認めようとはしません。やがてこの預言が成就する時が必ずやって来ます。その時、私たちクリスチャンは、主イエス様と共に雲に乗っていることになることを信じています。ハレルヤ!》