◇◆◇日々のみ言葉
2016年6月19日(日)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章63節~64節】
14:63 すると、大祭司は、自分の衣を引き裂いて言った。「これでもまだ、証人が必要でしょうか。
14:64 あなたがたは、神をけがすこのことばを聞いたのです。どう考えますか。」すると、彼らは全員で、イエスには死刑に当たる罪があると決めた。
◎ショートメッセージ
《ついに、「日々のみ言葉」を掲載して丸一年が立ちました。これからも頑張って続けて行きます。よろしくお願いいたします。
大祭司は、イエス様に尋ねて言いました。「あなたは、ほむべき方の子、キリストですか。」
そこでイエス様は、初めて答えられたのです。
「私は、それです。人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。」
イエス様は、はっきりとご自身が、「ほむべき方の子キリスト」であることを、認められました。そして宣言されたのです。「あなたの言う通りです。私はそれです。」
また、「人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。」とも言われました。
この答えを聞いて、大祭司は、自分の衣を引き裂きます。この行為は、普通悔い改める時に行なうものですが、神を冒涜する言葉を聞いた時にも、怒りに満ちて、衣を引き裂くことも多々ありました。
実は、主イエス様が言われたことは、ユダヤ人の宗教指導者ならば、誰もが知っていることなのです。それは、預言者ダニエルによる「メシヤ預言」です。
ダニエル書によれば、
『私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。
この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない。(ダニエル書7:13~7:14)』と書かれているのです。
主イエス様は、はっきりとご自身が神であることを宣言されたのです。そして旧約聖書に書かれた「メシヤ」であること、「人の子」であることを、ユダヤ人の指導者に公にされました。それまでは、主はあえてはっきりと宣言することを控えておられました。 しかしこの時には違います。あと数時間の後には、イエス様は私たちの罪のために十字架に架けられることになるのです。
イエス様に残された時間はあと少しでした。地上に留まっていられる時間は、本当にあと僅かだったのです。
それだからこそ、はっきりと、実質上のユダヤ最高指導者である大祭司に、イエス様は、神であることを宣言されたのです。
しかし彼らはどうしましたか。彼らはイエス様の言葉を信じましたか。大祭司は何をしましたか。大祭司は、信じるどころか、イエス様が神を冒涜したと思い、自分の衣を引き裂いたのです。まさしく大いなる勘違いであり誤解です。
そしてユダヤの最高議会の出した結論は何だったのですか。
「あなたがたは、神をけがすこのことばを聞いたのです。どう考えますか。」すると、彼らは全員で、「イエスには死刑に当たる罪がある」と決めたのです。
イエス様は、真理と真実を言われました。ご自身こそが、創造主なるお方であり、まことの神様であることを、人間に教えられたのです。その真理と真実によって、イエス様は罪に定められ、十字架に架けられるのです。》