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日々のみ言葉 2016年6月22日(水)
◇◆◇日々のみ言葉
2016年6月22日(水)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章69節～71節】
14:69 すると女中は、ペテロを見て、そばに立っていた人たちに、また、「この人はあの仲間です。」と言いだした。
14:70 しかし、ペテロは再び打ち消した。しばらくすると、そばに立っていたその人たちが、またペテロに言った。「確かに、あなたはあの仲間だ。ガリラヤ人なのだから。」
14:71 しかし、彼はのろいをかけて誓い始め、「私は、あなたがたの話しているその人を知りません。」と言った。◎ショートメッセージ
《主イエス様は、ペテロにこのように言われました。『「まことに、あなたに告げます。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度、私を知らないと言います。」(マタイの福音書26:34)』
シモン・ペテロが大祭司邸宅の中庭にいた時、大祭司の女中のひとりが来て、ペテロが火にあたっているのを見かけ、彼をじっと見つめて、言ったのです。
「あなたも、あのナザレ人、あのイエスと一緒にいましたね。」しかし、ペテロはそれを打ち消して、「何を言っているのか、わからない。見当もつかない。」と言って、出口のほうへと出て行ったのです。これが一度目の否認でした。
今日は、二度目の否認について、考えて見たいと思います。
この場面ですが、マルコとマタイとルカの共観福音書では、若干違いがあります。
マタイの福音書によりますと、
『そして、ペテロが入口まで出て行くと、ほかの女中が、彼を見て、そこにいる人々に言った。「この人はナザレ人イエスと一緒でした。」
それで、ペテロは、またもそれを打ち消し、誓って、「そんな人は知らない。」と言った。(マタイの福音書26:71～26:72)』となっています。そして、ルカの福音書によりますと
『しばらくして、ほかの男が彼を見て、「あなたも、彼らの仲間だ。」と言った。しかし、ペテロは、「いや、違います。」と言った。(ルカの福音書22:58)』となっているのです。
マルコの福音書では、一度目の否定をした時と同じ女中が、ペテロを指さして言います。
「この人はあの仲間です。」マタイの福音書では、他の女中がペテロを見て言うのです。
「この人はナザレ人イエスと一緒でした。」そしてルカの福音書では、女中ではなくほかの男がペテロを見て言うことになっています。
「あなたも、彼らの仲間だ。」これは、いったいどれが真実なのでしょうか。実は、全部真実である可能性が高いのです。なぜなら、それぞれの人が口に出した言葉が、かなり違っているからです。
火に暖まっていた人々が、女中の言葉を聞き同調し、ペテロに向けて言ったことだと考えられます。要するに、ペテロがイエス様の仲間であったことを、そこにいた人々には分かったのです。今風に言うならば、バレてしまったのです。明日は、三度目の否認について考えて見たいと思います。》
