• 日々のみ言葉 2016年7月9日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年7月9日(土)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書15章24節】
    15:24 それから、彼らは、イエスを十字架につけた。そして、だれが何を取るかをくじ引きで決めたうえで、イエスの着物を分けた。

    ◎ショートメッセージ
    《ローマ兵たちは、ゴルゴタの丘に着くと、イエス様を十字架につけました。しかしここで考えさせられることがあります。
     それは、実際にローマ兵たちが、イエス様を十字架につけたのだろうか、と言うことです。

     そこら辺りの詳細については、聖書には書かれていません。よって想像あるいは推測するしかないのですが、常識から判断すると、ローマ兵たちは、あくまで護衛としてゴルゴタの丘まで死刑となる囚人を連れて行き、実際に囚人を十字架につけて、十字架を地面に立てることは、別に死刑を執行する者たちがいた、とは考えられないでしょうか。

     また、息絶えた囚人を十字架から降ろし、葬る者たちが必要なことは言うまでもありません。そんなことまで、ローマ兵たちが、果たしてするでしょうか。

     主イエス様の埋葬の時には、クリスチャンならば誰もが知っていますように、ユダヤ最高議会の議員アリマタヤのヨセフとニコデモが、その仕事を請けおうことになります。この時、この二人のユダヤ人は、自分たちがイエス様の弟子であることを公にするのです。

     メル・ギブソン監督の映画「パッション」では、ローマ兵がイエス様を十字架につけるという解釈に立っています。すなわち、イエス様の両手や足に、犬釘を打ち込むのは、ローマ兵という設定です。
     当時の世界は、奴隷制度の文化でしたから、そのようなことは、本来は下っ端のするべき仕事であり、名実と共に世界最強軍団であったローマ軍の兵士が果たして、そのような仕事に携わったのでしょうか。
     もちろん、これは私の憶測にしか過ぎません。ただ、聖書には、「彼らは、イエスを十字架につけた」としか書かれてはいません。その「彼ら」とは、ローマ兵のことです。
     もしローマ兵が、ゴルゴタの丘にいる執行人たちに命じたとしても、ローマ兵がイエス様を十字架につけたと言う事実は、否定のしようがありません。

     そして次に書かれていることが、「そして、誰が何を取るかをくじ引きで決めたうえで、イエスの着物を分けた。」と言うことです。

     これは、疑いもなくローマ兵たちであることは間違いないことでしょう。この出来事に対しては、主イエス様の十字架のみ側にいた使徒ヨハネが綿密に書き記しています。

     ヨハネによりますと、

    『さて、兵士たちは、イエスを十字架につけると、イエスの着物を取り、ひとりの兵士に一つずつあたるよう四分した。また下着をも取ったが、それは上から全部一つに織った、縫い目なしのものであった。そこで彼らは互いに言った。「それは裂かないで、だれの物になるか、くじを引こう。」それは、「彼らは私の着物を分け合い、私の下着のためにくじを引いた。」という聖書が成就するためであった。(ヨハネの福音書19:23~19:24)』と、なっています。

     ここから、ローマ兵は四人組であったことが分かります。また実際にくじをひいたのは、主イエス様の一番下に着ていた着物、すなわち下着であったことが判明するのです。》

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