◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月15日(金)
◎聖書箇所 【マルコの福音書15章33節】
15:33 さて、十二時になったとき、全地が暗くなって、午後三時まで続いた。
◎ショートメッセージ
《イエス様が十字架に掛かられたのは、午前9時でした。マルコは12時になった時、今で言う正午ですが、急に全地が暗くなったことを書き記しています。
これは一体どのようなことなのでしょうか。考えて見たいと思います。
この現象を説明するのに、三つの説が考えられます。
まず一つ目は「皆既日食」説です。ちょうどその時に、皆既日食が起きるよう、神様が永遠の昔から、地球と太陽の運行を定められていたと言うことです。
次に考えられることは、自然現象です。要するに夏の風物詩である積乱雲です。しかもこの時には、スーパー積乱雲が発達して、まるで夜のように真っ暗になったと言うわけです。映画「ベン・ハー」は、この説に基づいて製作されています。
そして最後に考えられる説は、「皆既日食」でも「自然現象」でもなく、父なる神様による、超自然現象です。私の師である尾山令仁先生は、この説を支持しています。
なぜなら、過去においてこのような奇蹟が行なわれたことが、旧約聖書に書かれているからです。
出エジプト記によれば、
『主はモーセに仰せられた。「あなたの手を天に向けて差し伸べ、闇がエジプトの地の上に来て、闇にさわれるほどにせよ。」
モーセが天に向けて手を差し伸ばしたとき、エジプト全土は三日間真暗やみとなった。
三日間、だれも互いに見ることも、自分の場所から立つこともできなかった。しかしイスラエル人の住む所には光があった。(出エジプト記10:21~10:23)』と書き記されています。
エジプトには、この時、三日間真っ暗闇が、神様の超自然現象にて訪れたのです。
これは、まさしく主イエス様が死なれ復活されるまでの、暗黒の三日間を預言し、また予表しているしるしであるとも言えます。
それでは、なぜこのようなことを父なる神様はなされたのでしょうか。
それは、父なる神様が、一人子である神の御子の死を正視することに耐えられず、このような現象を起こされ、ご自身とイエス様との間に、覆いを置かれたのではないか、と言うことなのです。
午後三時まで続いたと書かれてありますが、主イエス様が、ご自身の霊を父なる神様にお委ねになられるまで続いた、と言うことです。
主イエス様は、出血多量で亡くなるのではなく、心臓が破裂して死んで行かれます。それは私たちの罪の重さに、イエス様の心臓が耐えきれなかったことを意味しているのです。》