◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月16日(土)
◎聖書箇所 【マルコの福音書15章34節】
15:34 そして、三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ。」と叫ばれた。それは訳すと「わが神、わが神。どうして私をお見捨てになったのですか。」という意味である。
◎ショートメッセージ
《主イエス様は、午前9時から午後3時の6時間、十字架に掛かられました。普通、十字架刑においては、囚人が息絶えるまで、数日が必要でした。こんなに早く息絶えることは、あり得ないことだったのです。
一般的には、十字架刑に処せられた囚人の死因は窒息死です。主イエス様は、心臓が破裂して息絶えられたのです。
さて、イエス様は、午前9時から正午までの3時間に、三つの言葉を発せられました。そして正午から午後3時までの3時間に四つの言葉を、合計七つの言葉を発せられたのです。順を追って記しますと、次の通りになります。
一. 「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか、自分でわからないの です。」(ルカの福音書23:34)
二. 「まことに、あなたに告げます。あなたは今日、私と共にパラダイスにいます。」
(ルカの福音書23:43)
三. 「女の方。そこにあなたの息子がいます。そこに、あなたの母がいます。」
(ヨハネの福音書19:26~19:27)
四. 「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」
(マタイの福音書27:46・マルコの福音書15:34)
五. 「私は渇く。」(ヨハネの福音書19:28)
六. 「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」(ルカの福音書23:46)
七. 「完了した」(ヨハネの福音書19:30)
マルコ15章34節に書かれた、主イエス様の発せられたお言葉は、第四番目のお言葉に当たります。
主イエス様は、何時においても父なる神様に絶大の信頼を置いていました。しかし、この時には、それまでの交わりが、断絶されたのです。その印として、空が真っ暗となったのです。そして、この時、イエス様は、本当に父なる神様に見捨てられたのです。そのことが、イエス様は、はっきりと分かったのです。それだからこそ、叫ばれたのです。
「わが神、わが神。どうして私をお見捨てになったのですか。」
この言葉は何を意味しているのでしょうか。そうです。私たちの身代わりとして、イエス様は、父なる神様に見捨てられ、本来私たちが受けるべき裁きをお受けになってくださったのです。イエス様の、このお言葉こそが、その証しなのです。》