◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月22日(金)
◎聖書箇所 【マルコの福音書15章40節~41節】
15:40 また、遠くのほうから見ていた女たちもいた。その中にマグダラのマリヤと、小ヤコブとヨセの母マリヤと、またサロメもいた。
15:41 イエスがガリラヤにおられたとき、いつもつき従って仕えていた女たちである。このほかにも、イエスと一緒にエルサレムに上って来た女たちがたくさんいた。
◎ショートメッセージ
《イエス様は、およそ三十才頃になられてから、「メシヤ」としての公生涯を始められました。
ルカの福音書によりますと、
『教えを始められたとき、イエスはおよそ三十歳で、人々からヨセフの子と思われていた。(ルカの福音書3:23)』と書かれてあるからです。
主イエス様は、バプテスマのヨハネからバプテスマを受けた次の日に、アンデレとゼベタイの子ヨハネを弟子とします。そしてその次の日に、アンデレの兄シモンと、ヨハネの兄ヤコブが弟子となり、またその次の日に、ピリポとナタナエル(バルトロマイ)が弟子に加わります。そしてその三日後に、カナの婚礼に招かれることになります。
やがて十二使徒が選ばれ、さらに七十人(異本では七十二人)の新たな弟子が選ばれます。そればかりではなく、多くの女性たちがイエス様と弟子たちを支えたのです。
さて、今、ゴルゴタの丘あるいはカルバリーの丘に、三本の十字架が立っています。その真ん中の十字架には、「ユダヤ人の王ナザレのイエス」と、ヘブル語、ラテン語、ギリシャ語で書かれた罪状書きが、掲げられています。
イエス様の十字架。その光景を遠くから見詰める集団がいたことを、マルコは書き記しています。イエス様の御側近くには、母マリヤと使徒ヨハネが付き添っています。
シモン・ペテロはどうしたのでしょうか。ペテロは、遠くの方から見詰める女性集団の中に、ひっそりと身を隠していたらしいのです。残りの九人の使徒たちは、ベタニヤのマルタとマリヤの家に逃げ込んだと思われます。
さて、遠くから見詰める女性集団について、マルコはこのように説明しています。
まず「マグダラのマリヤ」。
マルコは、16章に、彼女についてこのように書いています。
『さて、週の初めの日の朝早くによみがえったイエスは、まずマグダラのマリヤにご自分を現わされた。イエスは、以前に、この女から七つの悪霊を追い出されたのであった。(マルコの福音書16:9)』
主イエス様が、よみがえられて一番最初に生きておられるご自身を、現わしたのが、ご自分の家族でもなく、また使徒たちでもなく彼女なのです。
そして次に「小ヤコブとヨセの母マリヤ」の名前をあげています。
この人物が誰であるのかは、一つの可能性として、クロパの妻であると思われます。
ヨハネの福音書によりますと、
『兵士たちはこのようなことをしたが、イエスの十字架のそばには、イエスの母と母の姉妹と、クロパの妻のマリヤとマグダラのマリヤが立っていた。(ヨハネの福音書19:25)』と、書かれてあるからです。
また、主イエス様の母マリヤの姉妹がサロメであることも分かります。そればかりではありません。このサロメは、ゼベタイの妻であり、ヨハネとヤコブの母なのです。そうすると、何と主イエス様と、ゼベタイの子ヤコブとヨハネは従兄弟同士になるのです。》