• 日々のみ言葉 2016年7月21日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年7月21日(木)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書15章39節】
    15:39 イエスの正面に立っていた百人隊長は、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「この方はまことに神の子であった。」と言った。

    ◎ショートメッセージ
    《主イエス様をゴルゴタの丘にまで引き連れて来たローマ兵は四人でした。そしてその上官である百人隊長が、囚人の十字架刑執行にあたったのです。

     さて、通常時のエルサレム市内には、一隊のローマ軍が駐屯していました。一隊とは百人の兵士を表わし、実際に百人隊長が、その指揮を取っていました。

    「百人隊長」と言えば、マタイとマルコの福音書に記載されています、カペナウムの百人隊長を思い起こします。

     マタイによれば、

    『イエスがカペナウムにはいられると、ひとりの百人隊長がみもとに来て、懇願して、言った。「主よ。私のしもべが中風やみで、家に寝ていて、ひどく苦しんでおります。」
     イエスは彼に言われた。「行って、直してあげよう。」
     しかし、百人隊長は答えて言った。「主よ。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、お言葉をいただかせてください。そうすれば、私のしもべは直りますから。と申しますのは、私も権威の下にある者ですが、私自身の下にも兵士たちがいまして、そのひとりに『行け。』と言えば行きますし、別の者に『来い。』と言えば来ます。また、しもべに『これをせよ。』と言えば、その通りにいたします。」
     イエスは、これを聞いて驚かれ、ついて来た人たちにこう言われた。「まことに、あなたがたに告げます。私はイスラエルのうちの誰にも、このような信仰を見たことがありません。あなたがたに言いますが、たくさんの人が東からも西からも来て、天の御国で、アブラハム、イサク、ヤコブと一緒に食卓に着きます。しかし、御国の子らは外の暗やみに放り出され、そこで泣いて歯ぎしりするのです。」
    それから、イエスは百人隊長に言われた。「さあ行きなさい。あなたの信じた通りになるように。」すると、ちょうどその時、そのしもべはいやされた。(マタイの福音書8:5~8:13)』と、書かれています。

     カペナウムには、当時ローマの取税所がありました。それゆえローマ軍の駐屯地でもあったのです。マタイ(レビ)は、カペナウムの取税人の頭だったのです。

     イスラエル最大の祭りは、「過越の祭」であることは、知っての通りです。この時のエルサレム市内には、四十万人のユダヤの人々が全国から集まって来るのです。
     それゆえ、最も暴動が起きやすい状況であるため、ローマ総督ポンテオ・ピラトは、全部隊をエルサレムに集めたのです。

     さて、マタイとマルコに書かれています百人隊長が、主イエス様を十字架につけることを命令する立場であった百人隊長と同一人物であるのかは、聖書から断定することは出来ません。
     しかし、マタイとマルコが掲載した、しもべをいやされた百人隊長は、カペナウムの護衛、すなわちガリラヤの護衛に当たっていましたから、同一人物と考えたとしても、決して間違いではないと思えるのです。

     ともあれ、百人隊長は、主イエス様の最後をその目で見届けたました。そしてこう告白するのです。

    「この方はまことに神の子であった。」

     私なりの結論を申しますと、私は同一人物であると信じています。》

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