◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月30日(土)
◎聖書箇所 【マルコの福音書16章7節~8節】
16:7 「ですから行って、お弟子たちとペテロに、『イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われた通り、そこでお会いできます。』とそう言いなさい。」
16:8 女たちは、墓を出て、そこから逃げ去った。すっかり震え上がって、気も転倒していたからである。そしてだれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。
◎ショートメッセージ
《マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメとは、おそるおそる墓の中に入って行きました。すると真白な長い衣をまとった青年が右側にすわっているのが見えたのです。彼女たちは、一目でその青年が超自然的存在であることが分かったのです。当時のユダヤでは、今現在とは違って、日常茶飯事的に、御使いがその存在を現わしていたようです。
白く輝くその青年は言いました。
「驚いてはいけません。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。あの方はよみがえられました。ここにはおられません。ご覧なさい。ここがあの方の納められた所です。」
彼女たちが、御使いの指し示す所を見ますと、そこには三日前に主イエス様が、アリマタヤのヨセフとニコデモによって、巻かれた白い布が、中身のないまま、そのままの状態で残されていたのです。
どこを捜しても、主イエス様のお体はありません。彼女たちの驚きようと言ったら、もう卒倒しそうなくらいでした。
恐れおののいている彼女たちに、御使いは続けて、大切なメッセージを託します。
「ですから行って、お弟子たちとペテロに、『イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われた通り、そこでお会いできます。』とそう言いなさい。」
このことについても、主イエス様は、ゲッセマエに行く前に十二使徒たちに話しています。
マタイによりますと、
『そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたはみな、今夜、私のゆえにつまずきます。『私が羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散り散りになる。』と書いてあるからです。しかし私は、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」(マタイの福音書26:31~26:32)』
「私は、先にガリラヤに行きます。」
このメッセージは、イスカリオテのユダを除く十二使徒に向けて、主イエス様が与えられたものです。
今度は、御使いによって、同じく十二使徒たちに、女たちを通して届けられるのです。
そればかりではありません。主イエス様が、生きておられるご自身のお姿を、最初にマグダラのマリヤに現わされた時に、三度、同じメッセージが語られることになります。
女たちは、墓を出て、そこから逃げ去りました。すっかり震え上がって、気も転倒していたからです。無理もありません。彼女たちの常識では考えられないことが起こっていたからです。そして誰にも何も言わなかったのでした。なぜなら恐ろしかったからです。
聖書には、「恐れるな」と言う言葉が、365回出て来ます。人間は恐れるのです。毎日のように、何かしら恐れて生きているのです。
マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメたちは、この後、主イエス様にお会いすることになります。その時には、恐れは喜びに変わります。
主イエス様は生きておられます。そして今日も私たちと共にいて下さるのです。恐れることは、もう止めにしませんか?》