◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月29日(金)
◎聖書箇所 【マルコの福音書16章5節~6節】
16:5 それで、墓の中にはいったところ、真白な長い衣をまとった青年が右側にすわっているのが見えた。彼女たちは驚いた。
16:6 青年は言った。「驚いてはいけません。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。あの方はよみがえられました。ここにはおられません。ご覧なさい。ここがあの方の納められた所です。」
◎ショートメッセージ
《週の初めの日が始まりました。今で言う日曜日です。マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメとは、イエス様に油を塗りに行こうと思い、香料を買って用意し、そして、週の初めの日の早朝、まだ薄暗い時に、ゼベタイの家をあとにしたのです。
エルサレム市外にある墓に行く道すがら、彼女たちは、「墓の入口からあの石をころがしてくれる人が、誰かいるでしょうか。」と皆で話し合っていました。
彼女たちは、日が昇る頃に、墓に着きました。ところが、見てみると、あれほど大きな石だったのに、その石がすでにころがしてあったのです。いったい何が起きたのでしょうか。
「ころがしてあった」と言うことはどういうことでしょうか。ただ単に、墓の入り口が見え、人が入れるように、石のふたが移動されていたとは、わけが違うようです。
マタイによれば、
『すると、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降りて来て、石をわきへころがして、その上にすわったからである。その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった。番兵たちは、御使いを見て恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。(マタイの福音書28:2~28:4』と、書かれています。
光輝く御使いが二人、天から降りて来て、その石のふたを蹴っ飛ばしたのです。二百キロ近くある重さの円形の石が、コロコロと転がって行き、倒れて横になって地面に止まったのです。その上に御使いが、ひらりと座ってローマ兵の番兵をにらみつけたのです。
おそらく、その時には、とてつもない大きな地響きが轟いたに違いありません。
ですが、マグダラのマリヤ、ヤコブの母マリヤとゼベタイの妻サロメが墓に着いた時には、すでにそのことが終わってしまったあとでした。
さて女たちは、おそるおそる墓の中に入って行きました。すると、真白な長い衣をまとった青年が右側にすわっているのが見えたと言うのです。もちろん御使いです。もしかしたら、石のふたを蹴っ飛ばした御使いかも知れません。彼は座っていました。右側にです。と言うことは、主イエス様のお体が置かれたのは、墓の中の左側と言うことが分かります。
彼女たちは驚きます。なぜなら、超自然的存在であることが一目瞭然だったからです。
御使いはこう言います。
「驚いてはいけません。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。あの方はよみがえられました。ここにはおられません。ご覧なさい。ここがあの方の納められた所です。」
彼女たちが、御使いの指し示した所を見ると、そこには、アリマタヤのヨセフとニコデモが、主イエス様のお体に巻いた布だけが、まるで中身だけが無くなってしまったかのような状態で、残されていたのです。
やがてペテロとヨハネがここに駆けつけてくるのですが、この布の状態を見た使徒ヨハネは、それだけで、主イエス様の復活を信じることになります。
ここから、いかにヨハネが幼子のような、素直な信仰を持っていたことが分かります。私たちも、そのような信仰を持つべきです。
復活の場面はまだ続きます。》