◇◆◇日々のみ言葉
2016年8月12日(金)
◎聖書箇所 【マルコの福音書16章20節】
16:20 そこで、彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、み言葉に伴うしるしをもって、み言葉を確かなものとされた。
◎ショートメッセージ
《ルカによれば、
『イエスは言われた。
「私がまだあなたがたと一緒にいたころ、あなたがたに話した言葉はこうです。私についてモーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就するということでした。」
そこで、イエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、こう言われた。
「次のように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる。あなたがたは、これらのことの証人です。さあ、私は、私の父の約束してくださったものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」
それから、イエスは、彼らをベタニヤまで連れて行き、手を上げて祝福された。そして祝福しながら、彼らから離れて行かれた。彼らは、非常な喜びを抱いてエルサレムに帰り、いつも宮にいて神をほめたたえていた。(ルカの福音書24:44 ~24:53)』
つまり、「聖霊降臨」がなければ、弟子たちは都を出て行くことは出来ないのです。主イエス様は、彼らに「都に留まっていなさい」と言われました。
しかし、ちょっと待って下さい。主イエス様がよみがえられた時、御使いが女たちに授けた弟子たちへの伝言は何だったのでしょうか。
『それで、墓の中にはいったところ、真白な長い衣をまとった青年が右側にすわっているのが見えた。彼女たちは驚いた。青年は言った。
「驚いてはいけません。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。あの方はよみがえられました。ここにはおられません。ご覧なさい。ここがあの方の納められた所です。ですから行って、お弟子たちとペテロに、『イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われたとおり、そこでお会いできます。』とそう言いなさい。」(マルコの福音書16:5~16:7)』
そうです。「ガリラヤに行きなさい」と言うことなのです。しかも主イエス様の指定された山に登りなさいと言うことでもあったのです。それは使徒として再任命するためです。
とするならば、弟子たちが集まって食卓を囲んでいる時に、イエス様が突然、その真ん中に現われたことが数度はあると言うことです。少なくとも三回はあると言うことになります。
一回目は、復活されたその日。しかし、その時にはトマスはいませんでした。それから一週間後にもう一度、同じ場所に。その時はトマスもそこにいたのです。
そして、その後すぐに十一弟子たちはガリラヤに行きました。そして使徒として再び任命され、またエルサレムに戻って来ました。
その時もう一度、主イエス様は、使徒たちのいる部屋の真ん中に現われ、「都にとどまっていなさい」と言われたのです。こう考えますと、つじつまが合うことになります。
さて、マルコに付け加えられたこの箇所は、「聖霊降臨」の後の出来事になります。
『そこで、彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、み言葉に伴うしるしをもって、み言葉を確かなものとされた。』
しかし、これさえもまだ省かれています。ペンテコステの直後には、使徒たちはエルサレムを拠点として宣教の働きをしていたからです。おそらく、エルサレム教会誕生の十年後、つまりシモン・ペテロがヘロデ・アンティパスに捕らえられ、御使いによって奇蹟的に救い出された後のことであると思います。
主イエス様は、彼らと共に働かれ、み言葉に伴うしるし、すなわち奇蹟を行なわれ、ご自身が語られた「み言葉」を、責任を持って成し遂げてくださったと言うことです。》