◇◆◇日々のみ言葉
2016年8月13日(土)
◎聖書箇所 【マルコの福音書16章21節】
16:21〔さて、女たちは、命じられたすべてのことを、ペテロとその仲間の人々にさっそく知らせた。その後、イエスご自身、彼らによって、きよく、朽ちることのない、永遠の救いのおとずれを、東の果てから、西の果てまで送り届けられた。〕
◎ショートメッセージ
《いよいよ今日は、「日々のみ言葉」における「マルコの福音書」の最後の箇所となります。明日からは、ルカの福音書に入りたいと思います。
まず、この追加分は、それほど写本には書かれてはいません。新改訳聖書の注解によりますと、「写本上の証拠は弱い」とされています。
それでは、どこに続くのでしょうか。この文章は、マルコ16章8節に続く文章として付け加えられたのです。付け加えられた9節~20節の次に、付け加えられたのではありません。
『さて、安息日が終わったので、マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメとは、イエスに油を塗りに行こうと思い、香料を買った。そして、週の初めの日の早朝、日が上ったとき、墓に着いた。
彼女たちは、「墓の入口からあの石をころがしてくれる人が、だれかいるでしょうか。」とみなで話し合っていた。
ところが、目を上げて見ると、あれほど大きな石だったのに、その石がすでにころがしてあった。
それで、墓の中にはいったところ、真白な長い衣をまとった青年が右側にすわっているのが見えた。彼女たちは驚いた。
青年は言った。「驚いてはいけません。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。あの方はよみがえられました。ここにはおられません。ご覧なさい。ここがあの方の納められた所です。ですから行って、お弟子たちとペテロに、『イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われたとおり、そこでお会いできます。』とそう言いなさい。」
女たちは、墓を出て、そこから逃げ去った。すっかり震え上がって、気も転倒していたからである。そしてだれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。(マルコの福音書16:1~16:9)』
この後に、今日の聖書箇所の追加文が続くのです。
〔さて、女たちは、命じられたすべてのことを、ペテロとその仲間の人々にさっそく知らせた。その後、イエスご自身、彼らによって、きよく、朽ちることのない、永遠の救いのおとずれを、東の果てから、西の果てまで送り届けられた。〕
つまり、終わっていないマルコの福音書を終わらせるために、この一節を付け加えたと言うわけです。誰が付け加えたのかは不明ですが、こちらの文章は、あまりにも取ってつけた感じが、しないでもありません。
女たちが、誰にも何も言わなかったのではなく、そのあとすぐに弟子たちのいる所に行って、御使いの言葉を伝えたと言うことです。そしてその後に続く文は、「使徒の働き」の要約となります。
しかし、この短い文章の中にも真理のダイヤモンドがちりばめられています。
それは、福音を伝える者によって、主イエス様ご自身がその者を通して、福音を地の果てまで送り届けられたと言うことであり、また主イエス様が言われた、「見よ。私は世の終わりまで、いつも、あなたがたと共にいます。」と言う約束の成就であり、また福音こそ、「きよく、朽ちることのない永遠の救い」であると言うことです。
私たちは、この素晴らしい「福音」を、「永遠の命」を恥としてはなりません。これこそが、この世に隠された最大の秘宝なのですから。アーメン。
これで、マルコの福音書を終わりにしたいと思います。》