• 日々のみ言葉 2016年8月19日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年8月19日(金)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書1章8節~9節】
    1:8 さて、ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、
    1:9 祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿にはいって香をたくことになった。

    ◎ショートメッセージ
    《さて、神様の時は、いつも絶妙なタイミングで訪れます。
     主の神殿に入って、香をたくのはたった一人の祭司の役目です。毎日一回、二百人以上の祭司がくじを引くことになります。一年に二回、つまり十四日間しか、その組は神殿の祭司職の公務にあたりませんですから、多くの祭司にとっては、くじが当たって香をたく光栄な役目は、一生に一回あるかないかなのです。

     もちろんすべての祭司が、万が一、くじが当たり、一人で神殿に入り香をたくことになることを想定して、その手順を熟知し、準備し、備えていることは言うまでもありません。
     もし、順番を間違えて違う香をたいてしまったら、どうなるかは十分熟知していたからです。

     レビ記によりますと、

    『さて、アロンの子ナダブとアビフは、おのおの自分の火皿を取り、その中に火を入れ、その上に香を盛り、主が彼らに命じなかった異なった火を主の前にささげた。
     すると、主の前から火が出て、彼らを焼き尽くし、彼らは主の前で死んだ。
     それで、モーセはアロンに言った。「主が仰せになったことは、こういうことだ。『私に近づく者によって、私は自分の聖を現わし、すべての民の前でわたしは自分の栄光を現わす。』」それゆえ、アロンは黙っていた。
     モーセはアロンのおじウジエルの子ミシャエルとエルツァファンを呼び寄せ、彼らに言った。「進み出て、あなたがたの身内の者たちを聖所の前から宿営の外に運び出しなさい。」
     彼らは進み出て、モーセが言ったように、彼らの長服をつかんで彼らを宿営の外に運び出した。(レビ記10:1~10:5)』と、書かれてあるからです。

     これまでに、ザカリヤにくじが当たって、神殿の中に入って香をたくことは、一度もありませんでした。
     今回が初めてなのです。しかもザカリヤは年を取っていたのです。と言うことは、今までに、何度もくじを引き、そのたびごとに、自分よりも若い祭司たちが、くじが当たって、この栄誉ある仕事に行くのを見詰めていたのです。見送っていたのです。

     何回も、何回も挫折を味わって来たのです。おそらく、今回もくじを引く時には、「どうせ、まただめに決まっている」と言う気持ちであったと思います。
     期待も希望も無かったのです。
     そして、そんな時に、突然に、いや神様に取っては、最高のタイミングで、ザカリヤに当たりくじを引かせたのです。
     くじが当たったことは偶然ではありません。この日、この時にと、すべてが神様によって定められていたのです。

     当たりくじを引いた時のザカリヤの、その時の顔が目に浮かびます。驚愕したのは当然です。これっぽっちの期待もせず、当たりくじなどを自分が引くはずはないと思っていたからです。彼の目には、はずれしか見えてなかったのです。

     信仰も同じです。私たちは、絶望的な状態が続くと、信仰が衰えて行きます。神様に対して期待も信頼も失ってしまうのです。しかし、神様は、そんな私たちを覚えておられるのです。決して忘れてはおられません。ただ私たちの時が満ちるまで、主は御手を動かすことを、待っておられるのです。》

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