◇◆◇日々のみ言葉
2016年8月20日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書1章10節】
1:10 彼が香をたく間、大ぜいの民はみな、外で祈っていた。
◎ショートメッセージ
《『さて、ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿にはいって香をたくことになった。(ルカの福音書1:8~1:9)』
神殿の聖所に入って、香をたくのはたった一人の祭司の役目です。それは年功序列でもなく、また輪番制でもなく、毎日一回、二百人以上の祭司がくじを引くことによって決められます。
当たりくじは、一つしかありません。そして、くじが当たった祭司は、その名誉を他の祭司に譲ることも、また辞退することも出来ません。なぜなら、それは神様が定められたことなのですから。最も祭司に取って香をたく光栄な役目は、一生に一度あるかないかなのです。
ここで、「くじ」なんて、全く世的なやり方だ、と言う声が上がるかも知れません。今現在は、もう誰もが知っているように、「宝くじ」「ロト」「サッカーくじ」など、くじのオンパレードです。まさに『当たるも八卦当たらぬも八卦』と言う所でしょうか。
使徒の働きには、興味深いことが書かれています。
『「兄弟たち。イエスを捕えた者どもの手引きをしたユダについて、聖霊がダビデの口を通して預言された聖書のことばは、成就しなければならなかったのです。ユダは私たちの仲間として数えられており、この務めを受けていました。実は詩篇には、こう書いてあるのです。『彼の住まいは荒れ果てよ、そこには住む者がいなくなれ。』また、『その職は、ほかの人に取らせよ。』ですから、主イエスが私たちと一緒に生活された間、すなわち、ヨハネのバプテスマから始まって、私たちを離れて天に上げられた日までの間、いつも私たちと行動をともにした者の中から、だれかひとりが、私たちとともにイエスの復活の証人とならなければなりません。」
そこで、彼らは、バルサバと呼ばれ別名をユストというヨセフと、マッテヤとのふたりを立てた。そして、こう祈った。
「すべての人の心を知っておられる主よ。この務めと使徒職の地位を継がせるために、このふたりのうちのどちらをお選びになるか、お示しください。ユダは自分の所へ行くために脱落して行きましたから。」
そしてふたりのためにくじを引くと、くじはマッテヤに当たったので、彼は十一人の使徒たちに加えられた。(使徒の働き1:16~1:26)』
この時、あたる確率は、二分の一です。まさに丁か半かです。しかし、彼らの祈りに注目していただきたいのです。くじがマッテヤに当たったことは偶然ではなく、主イエス様がお選びになられたのです。
さて、ザカリヤが聖所に入って行った時から、他の祭司たちはどうしていたのでしょうか。それが本日の聖書箇所なのです。
『彼が香をたく間、大ぜいの民はみな、外で祈っていた。』
何と、アビヤの組の祭司たちだけでなく、その時に神殿にいた大ぜいのユダヤ人の民は、みな外で熱心に祈っていたのです。これは、自分の為の祈りではありません。神様に選ばれ、聖所に入って行くザカリヤの為の、取りなしの祈りであったのです。
ここに大切な真理が描かれています。
ザカリヤを、教会の牧師と置き換えたとしたら、教会員は、その牧師の為に祈りなさい、と言うことなのです。ザカリヤと同じく、牧師も神様の御前に出るのです。その為に、取りなしの祈りが必要であることは言うまでもありません。牧師がどれほど祈られているかによって、その教会の霊性が、また主のご臨在の濃厚さが、礼拝に、またメッセージに現われて来ることになるからです。祈りには力があります。》