◇◆◇日々のみ言葉
2016年8月24日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書1章14節~16節】
1:14「その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。
1:15 彼は主の御前にすぐれた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ、
1:16 そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。」
◎ショートメッセージ
《ユダヤ聖書、すなわち旧約聖書が編纂されてから四百年間、バプテスマのヨハネが荒野に現われるまで、神様は沈黙され、今までのように預言者を通して、イスラエルの民に語ることをストップなされました。この時を、「中間時代」と呼んでいます。
旧約聖書の最後の書が、マラキ書であることは言うまでもありません。マラキ書の4章にはこう書かれています。
『あなたがたは、私のしもべモーセの律法を記憶せよ。それは、ホレブで、イスラエル全体のために、私が彼に命じたおきてと定めである。見よ。私は、主の大いなる恐ろしい日が来る前に、預言者エリヤをあなたがたに遣わす。彼は、父の心を子に向けさせ、子の心をその父に向けさせる。それは、私が来て、のろいでこの地を打ち滅ぼさないためだ。」(マラキ4:4~4:6)』
律法学者とパリサイ人は、この命令を受けて、モーセ五書を暗記するようになりました。今現在でも、ユダヤ人の男の子は、モーセ五書を学び、それを覚えるのです。
メシヤなるお方が来る前に、神様は「預言者エリヤ」を遣わすと言われました。まさにこの役目を果たすために、神様は、バプテスマのヨハネを、ザカリヤとエリサベツを通して、この世に遣わされるのです。
それゆえ、ガブリエルは、
「その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。」と、伝えたのです。
ヤコブが、その年寄子であったヨセフを愛したように、年を取ってから生まれた子は、まさしく喜びとなり、将来が楽しみとなるのです。
そして、ザカリヤは、おそらくマラキの預言を知っていたはずです。つまり「エリヤ」が来ることをです。
エリヤは、その跡継であるエリシャの見ている間に、一台の火の戦車と火の馬に乗って、竜巻と共に、生きたままで天に引き上げられました。そのエリヤが、何時の日にかイスラエルに戻って来るのです。主が来られる前に。
しかし、エリヤはただ一人の存在ですので、この預言が成就するのは、まだ先の未来のことです。よって神様は、その役目を、新たに洗礼者ヨハネに、託したのです。
ガブリエルは続けます。
「彼は主の御前にすぐれた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ、そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。」
何と素晴らしい約束に満ちた言葉なのでしょうか。しかし、この言葉を耳にしたザカリヤはどのような反応を示したでしょうか。続きは、明日また考えて見たいと思います。》